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紅葉の加賀白山  [山を歩く]

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白山 御前峰 (標高2,702m)に登る

10月6日~8日、白山を目指す。白山は富山、石川、福井、そして岐阜4県にまたがる白山国立公園の中心にそびえる第四紀の火山。御前峰や剣ケ峰は今から2~3万年前に始まった火山活動で造られたという。

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「ハクサン」の名がついた高山植物がたくさんあるが、ここ白山に基準標本種があるからだ。7月に登りたかったが、今年の夏は大雪と早池峰に挑戦したので、白山は秋になってしまった。紅葉間近の時期はそんな草花との出合は無理と思ったが、中には夏の残りの高山植物がまだ咲いているのではないかと淡い期待もしていた。

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登山コース

市ノ瀬~別当出合間はマイカー規制の最終週に当たったので、車を市ノ瀬(白山[いい気分(温泉)])に置いて、バスで移動。シャトルバスは市ノ瀬始発が午前5時、20分間隔で出ているので、ほとんど待ち時間なく乗れる。さすがは名峰“白山”だな~!!と思った。

1日目:別当出合 -(砂防新道経由)- 甚之助避難小屋 - エコーライン分岐 - 黒ボコ岩 - 室堂センター -(小池巡りコース)- 御前峰(山頂) - 血の池 - 室堂センター (宿泊)

2日目:室堂センター - 黒ボコ岩 - (観光新道) - 殿ヶ池避難小屋 - 別当坂(白山禅定道との)分岐 - 別当出合

別当出合:1,260m - 御前峰:2,702mで 標高差は1,440m

最近の運動不足がたたったのか、下りの時間が長く感じた。撮る被写体が少なかったのかもしれない。

紅葉の「加賀白山」をめざします ・・・ どうぞ!


蛇紋岩の山 - 早池峰 - の花 ③ [山を歩く]

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早池峰山 (1,917m)

 - 小田越への下山途中に山頂を振り返 る-

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「高山草原」のお花畑が続く下山路

亜高山~高山帯の草原(広葉草原・高山草原)には、なぜか、セリ科の白い花が目立つ

 

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蛇紋岩の山 - 早池峰 - の花 ② [山を歩く]

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早池峰山頂を仰ぐ ・・・ 頂上はあと僅か

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高山帯の岩礫の隙間には様々な高山植物が入り込んでいる

ハイマツの途切れた岩場には、黄色の花はマルバキンレイカ、ブルーはハクサンシャジンとミヤマシャジン。その他に、セリ科のミヤマトウキの白い花、ウスユキソウの仲間やネバリノギランなどたくさんの花が咲き誇っている。ここは、高山帯岩礫地であり、岩がゴロゴロしている崩壊地でもある。こんなところのお花畑も、植物相は意外と多彩である。

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蛇紋岩の山 - 早池峰 - の花 [山を歩く]

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早池峰山 (1,917m)

8月11日 北上山地の最高峰、岩手県の早池峰山に登る。この山は超塩基性の橄欖岩や蛇紋岩からできているため、ハヤチネウスユキソウやナンブトラノオ、ナンブイヌナズナ、ナンブトウウチソウなど蛇紋岩地帯特有の高山植物が見られる憧れの山。

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散策コース : 河原の坊 - 頭垢離(コウベコウリ) - 早池峰山 - 小田越

地図のコースタイムは、登り3時間30分、下り2時間20分の約6時間のところを10時間と十分に時間をかけて高山植物を見て回った。

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森林限界は、他の山よりずっと低い

早池峰山は標高1,914mの山だが、山頂付近の植生は高山帯と亜高山帯に属している。森林限界も北アルプスに比べてずっと低く、1,300m位のところと言われている。

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「ハヤチネウスユキソウ」

8月中旬に入り、登山者が少なくなってきている。それはいいのだが、高山植物の花の時期も過ぎてしまっているのが心配だった。東北の山を歩くのは初めてだったが、大雪山との共通の植物も分布していることから楽しみにしていた山だ。


早池峰山で 出会った花たち

 

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北海道の屋根 - 大雪山の草花  付録編- [山を歩く]

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勇駒別湿原 ~ サロマ湖の原生花園へ

旅の2日目は早朝から雨。旭岳登頂はあきらめ、旭岳ロープウエー周辺の勇駒別(ゆこまんべつ)湿原を歩き、その後オホーツク海のサロマ湖へ向かうことにした。大急ぎで駆け抜けた北海道の草花を、旅の最後にお届けします。

“エゾ”と名のついた植物がたくさんあります

勇駒別湿原とその周辺の植物

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「エゾタツナミソウ」 (シソ科)

14エゾタツナミソウ_3.jpg タツナミソウとはどこか違う

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「エゾノレイジンソウ」 (キンポウゲ科)

「(蝦夷)伶人草」と高貴な名がついているが、トリカブトの仲間である。図鑑を見るとトリカブト属は細かく分類されている。山と渓谷社「日本の高山植物」によると、北海道には変種等も含めて12種に分類されている。深紫色の花が多い中で、エゾノレイジンソウは淡黄色である。この花は北海道と本州中部地方以北の亜高山帯~高山帯に分布している。

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「エゾワサビ」 (アブラナ科)

「蝦夷山葵」の意味だが、北海道や本州北部にも生育している。ワサビとは別の仲間で、あまり辛味成分がないようだ。

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「ミゾホウズキ」 (ゴマノハグサ科)

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「ウスギツリフネソウ」 (ツリフネソウ科)

“黄”ツリフネソウではなく、“薄黄”ツリフネソウのいみなのだろう

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「エゾトリカブト」 (キンポウゲ科)

20エゾトリカブト12.jpg 近くの看板にある花


 

ここからは湿原を離れて、忠別ダムに至る道路脇で

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「アカミノエンレイソウ」 (ユリ科)

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「オオウバユリ」 (ユリ科)

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「エゾクガイソウ」 (ゴマノハグサ科)

クガイソウは葉が3~8枚輪生するのに対して、この写真には10枚以上の輪生する葉がある。

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「エゾニュウ」 (セリ科)

茎の太さが10cm、草丈が3mにもなる大きな草。葉柄の基部が大きな袋状の鞘になっている。写真はその葉柄が枯れて垂れ下がっている。

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「ミヤママタタビ」 (サルナシ科)

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葉の一部が赤くなる。実の形もマタタビとは異なる。

 

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「ヤナギラン」 (アカバナ科)


 

 サロマ湖の原生花園

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原生花園 (背景はサロマ湖)

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原生花園も花の宝庫

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いろんな花が混雑している まさに“原生!”

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「アッケシソウ」 (アカザ科)

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北海道釧路の厚岸(アッケシ)の島で発見。塩水をかぶる砂地に生える一年草。別名を「ヤチサンゴ」という。秋になると緑色の茎が紅紫色となって海岸を彩る。そんな“珊瑚の群生”も見てみたい。

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「ウシオツメクサ」 (ナデシコ科)

アッケシソウに混じって、ウシオツメクサの花が咲いている。これも海水に適応している。

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「シバナ」 (ヒルムシロ科)

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シバナは“塩場菜”の意味で、海水の出入りする沼地に生える多年草。海から陸への進化の過程にある原始的な植物なのかもしれない。湯駒別湿原(淡水の沼地)には近縁(?)のホソバノシバナが咲いていた。

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「アカバナエゾノコギリソウ」 (キク科)

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「エゾオオバコ」 (オオバコ科)

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「エゾカワラナデシコ」 (ナデシコ科)

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カワラナデシコはがくの基部の苞は3~4対あるが、基本種のエゾカワラナデシコはやや大型で海岸に見られ、苞が2対しかなく、先が長い尾状で短くとがる。

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「カセンソウ」 (キク科)

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日本各地に見られる。“歌仙草”の意味というが、どうしてこんな名がついたのだろうか?

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「ハマクサフジ」 (マメ科)

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「ムシャリンドウ」 (シソ科)

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「リンドウ」の名がついているが、シソ科である。北海道、本州中部以北の日当たりのよい草地に生える多年草。「武佐竜胆」の意味で、滋賀県武佐で発見されたという。リンドウの花に似ているのだろうか。

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「ハマナス」 (バラ科)

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“原生花園”と言うと、ハマナスを思い出すが、ノハナショウブも群生している。

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40年以上も前にも、この近くの原生花園を訪れことを思い出した。そのときは花にはあまり興味は無かったが、夕焼けの真っ赤な雲の色が印象に残っている。今回はいろんな花を見ることができた。新潟では見ることのできない珍しい草花に出会えたことを、雨に感謝しなければいけない。

旭岳に登っていたら、これらの花には出会わなかったろうし、この先にも出会うことことはないだろう!

山を歩く 「北海道の屋根 - 大雪山の草花」の旅

付録編をもって終わります

しばらくお休みします

「早池峰山の草花」を見に行ってきます

ご訪問ありがとうございました


北海道の屋根 - 大雪山の草花 ④- [山を歩く]

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表大雪黒岳山頂(1984.3m)に立つ

26日早朝に層雲峡温泉を出発して、ロープウエーとリフトを乗り継ぎ、9時半頃黒岳山頂に到着

リフトを降りると、そこは標高1510mの7合目、そこからコースタイムが1時間10分とされている登りを、倍近い時間をかける。1700m付近が森林限界で、黒岳では「マネキ岩」あたりになる。「 大雪山の草花 ②~③」と、黒岳山頂に至る登山道での植物を見てきたが、いよいよ森林限界を越えて山頂に広がるお花畑へ。

眼前に黒岳のお花畑、正面北鎮岳には白鳥と千鳥が舞う

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北鎮岳は大雪山系第2の高峰(2244m)。東側斜面にはハクチョウとチドリの雪形が我々を迎えてくれる。 (北鎮岳から3kmほど離れた黒岳頂上から眺めている)北鎮岳山頂には、円内右手の羽を広げたチドリと、左のハクチョウがくちばしを寄せ合うような形で雪が残っている。こんな雪形が迎えてくれるとは、ラッキーとしかいいようがない。

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高山植物の背景に、雪形!

早速 お花畑を散策


 

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北海道の屋根 - 大雪山の草花 ③- [山を歩く]

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大雪山黒岳山頂まであと僅か

層雲峡温泉(標高660m)からロープウエーとリフトを乗り継ぎ、黒岳山頂を(1984.3m)目指す。リフトを降りた地点は標高は7合目(1510m)なので、上りは500mもない。

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「シラタマソウ」(ナデシコ科)

こんなところに「チシママンテマ」と思った。ここはロープウエーの乗り場。どうやらシラタマソウらしい。大雪のこんなところまで外来種が侵入しているのか。

ここは高山植物の宝庫 ゆっくり時間をかけて楽しみながら登る

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「タカネトウチソウ」(バラ科)

穂状に白く見えるのは花弁ではなく、先が太くなった雄蕊。写真はロープウエーとリフトとの間で撮影。

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「モミジカラマツ」(キンポウゲ科)

この花にも花弁がなく、がく片も落ちてしまっているので、白く見えるのは雄蕊。

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「ヤマホタルブクロ」(キキョウ科)

ロープウエーを降りたところで撮影。低地にもあるものなのだが、色が綺麗!

 


 

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 上りは 黄色の花 が目立つ

 

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北海道の屋根 - 大雪山の草花 ②- [山を歩く]

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大雪山黒岳より表大雪を眺める

2日目はやはり雨。旭岳登頂はあきらめる。(勇駒湿原を散策してオホーツクの原生花園の草花観察に変更。その写真は後日UPします。)

3日目。層雲峡より黒岳を目指す。早朝からの雨にいやな予感がしたが、結果は大外れ。雨具などフル装備の上、ロープウエーとリフトを乗り継ぎ山頂を目指していると、次第にガスが晴れ、山頂には360度のパノラマが広がっていた。素晴らしい山でした。

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登頂開始直後から高山植物の連続で、山頂到着時刻が大幅に遅れました。

素晴らしい高山の花との出会い

( 写真では表しきれませんが )

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森林限界のずっと下のお花畑


 

 

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北海道の屋根 - 大雪山の草花 - [山を歩く]

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噴煙上がる 「大雪山旭岳」 

7月24日~26日 急に「北海道の屋根」にアプローチすることになった。朝の飛行機とレンタカーで現地へ向かう。大雪山系には、独特の高山植物が分布している。「エゾコザクラ」や「ダイセツトリカブト」など、“エゾ”や“ダイセツ”、“チシマ”や“カラフト”などが頭についている植物がたくさんある。何とか見たいものと以前から思っていたのが、やっと実現することになった。

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旭岳山麓のお花畑

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大雪山は大雪山国立公園内の山々の総称。ここには2,000mを超える山が30座以上あると言う。中で「表大雪」が代表的なものと思う。今回は、表大雪の最高峰旭岳(2,290m)と黒岳(1,984m)を選んだ。お花畑の散策が目的なので、ロープウエーで近づくことのできる地域に絞った。

「姿見平」~「旭岳石室」周辺の散策

旭岳温泉に着いたその日は、時間が早かったため、すぐにロープウエーに乗りお花畑の散策を開始

 

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