カナディアンロッキーを歩く ~その3~ [トレッキング/ハイキング]
ウイルコックパスから眺める ~ドーム山 & ドーム氷河~
アイスフィールドパークウエーを北上しジャスパー国立公園に入る。ハイキングルートからは、お花畑ばかりでなく、氷河をいただいた ~雄大なカナディアンロッキー~ を眺めることができる!!
フラワーハイキング の コース
3日目は・・・・・ウイルコックスパス ハイキング
***** 3 ウイルコックスパス ハイキング *****
歩行距離:約8.0km 歩行時間:約3時間30分 標高差:約335m |
スタート地点の標高:約2,040m 終了地点の標高:約2,375m |
※国道は、レイク・ルイーズから国道93号線~アイスフィールド・パークウエー~ とかわり、ジャスパー国立公園を走る。アイスフィールド・パークウエーは、美しい山並みと緑深い針葉樹林、そして湖と氷河、・・・・など雄大な大自然の中を走る。※ハイキングの後はアサバスカ氷河に雪上車で迫り、氷河の上を歩く。
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宜しかったら ・・・・・ 続きをご覧下さい。
9:45 標高2,040mのウイルコックスパス入口(上図の指の先)を出発。地図上の点線のルートをほぼ北上する。道は少し進むと尾根道となり、国道の反対側~西方向~にカナディアンロッキーの山並みがよく見渡せるようになる。
スタート地点に立つ案内板(右下)
スタートは国道93号線 ~ウイルコックスパス~ の直ぐ脇。道は、国道を挟んでロッキー山脈の対岸を進む。写真の手前側になる。
ジャスパー国立公園のカナディアンロッキーの山並み
歩き初めて1時間も進まないうちに広~い尾根に出る。西方向に、所々に氷河が流れ落ちるロッキーの山並が続く。中央部の道路は“アイスフィールド・パークウエー”。
***写真上を・・・ズームアップ***
アサバスカ氷河 & Mt.ドーム & ドーム氷河
Mt.アサバスカ(左の白い山) & Mt.アンドロメダ(右の白い山)
*** 出会った高山の花 ① ***
アルパイン フォゲットミー ノット(ムラサキ科 ワスレナグサ属)
和名:エゾムラサキ 北海道・本州中部地方以北の山地帯~亜高山帯に生育。 “ワスレナグサ” によく似ている。北米名が ~Alpine Forget-Me-Not~ で、“ワスレナグサ” と関連しているネーミングが面白い。アラスカ州の州花。
*** 出会った高山の花 ② ~ユキノシタ科 の 仲間~ ***
スポッティッド サクサフリッジ(ユキノシタ科 ユキノシタ属)
和名:シコタンソウ(厳密には、シコタンソウの原種?) 北海道・本州中部以北の亜高山帯~高山帯に生育する “シコタンソウ ~色丹草~” は本種の一品種だろう。
ウエッジリーブド サクサフリッジ(ユキノシタ科 ユキノシタ属)
背丈が大変小さく10cmに満たない。白いベル形の花とくさび形の葉が特徴。
レザーリーブド サクサフリッジ(ユキノシタ科 Leptarrhena属)
日本には自生しない。赤紫色の茎と白~ピンク色の花、常緑で光沢のある葉が特徴。
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ウイルコックスパス ~アサバスカ氷河~ の大パノラマが 眼前に広がる
アサバスカ氷河 & ドーム氷河
アサバスカ氷河 & ドーム氷河 (サイズを換えて)
12:15 アサバスカ氷河の “絶景ポイント テラス” で昼食。アサバスカ氷河は左端、その右にMt.ドーム、ドーム氷河と続く。画面下部中央付近にサンワプタレイク、その右に “アイスフィールド センター” がある(雪上車の乗車基地)。
更に進むと・・・・・ 遠くに・・ “ビッグホーン” の群れ
ロッキー山脈に生息するオオツノヒツジ(我が家では、なぜか “ガラガラドン” と言う)。雄は頭胴長1.7m、肩高1.0mほどになる。秋の交尾期になると、雄は雌をめぐり角を打ちつけて争うという。
パスを横切る ~ ビッグホーン~
少し進むと、群れが進路を横切る。なんの恐れもないかのように。悠然と!! 我々ハイカーが、この大自然の~彼らの生活圏への~侵入者なのだろう。
ウイルコックス メドー(ウイルコックス草原)
平らな、広い草原に入る。間もなくハイキングの目的地 ~ウイルコックス メドー~ の小さな湿地。
*** 出会った高山の花 ③ ~草原の花~ ***
ウイルコックス メドーは ・・・ お花畑 ・・・
小さな 常緑樹 ~ノーザン ローレル(ツツジ科 カルミア属)~
カルミア属(ハナガサシャクナゲ属とも)は北米とキューバに分布するという。和名はないが、同属にアメリカシャクナゲ(園芸品種?)がある。色の濃いコンペイトウのような形の蕾が開くとお皿の様な形になる。
ベア ベリー(ツツジ科 ウラシマツツジ属)
和名:クマコケモモ 小さなピンクのつぼ形の花が特徴。北米名~ベア ベリー~は冬眠明けの熊の食料(もちろん人も食べられるのだろう)からきているのだろう。
コモン ストーンクロップ(ベンケイソウ科 マンネングサ属)
黄色の星型の5枚の花弁が特徴。小さな多肉植物だが、砂礫地を好むこの黄色の花は遠目にも目立つ。
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本日の目的地 ~湿地が点在する ウイルコックス メドー~
13:30 標高2,375m Mt.ウイルコックスの裾野に広がる “ウイルコックス メドー” が折り返しの地点となる。雄大な景色を眺め、花や動物との出会いを楽しみながら(途中で昼食も)ゆっくりと歩いてきた。
折返地点から ~ロッキーを望む~
Mt.アサバスカ(標高3,491m)
一枚上の写真の右端。山頂から氷河が流れ落ちている。カナディアンロッキー を構成する山で、コロンビア大氷原を囲む山のひとつ。
氷河に覆われたアサバスカ山やドーム山、アサバスカ氷河などを望みながら上ってきた道を引き返す。
ウイルコックス パスから眺めた・・・“サンワプタ峠(?)”
まもなく出発地点、この森林を降りると到着。遠くに、バスで走ってきたアイスフィールド ハイウエーのサンワプタ峠が見える。数年前に来たときに、そこのビューポイントでロッキーを間近に眺めた記憶がよみがえってきた。
次回は・・・「4 モレーンレイク・ラーチバレー ハイキング」を予定しています。
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ご訪問ありがとうございました。
タグ:201908
眺めが雄大で、スケールが大きいのに驚かされますね。
氷河残雪が残る標高が高い森林限界近くは珍しい植物や花がありますね。コロンビアアイスフィールドってここでした? 年々氷河の末端が上流に後退してるようです。これも異常気象、人類のもたらした文明の副産物ですね。アイスフィールドハイウェイ、でっかいクライスラーでぶっとばしました。(笑)
by Jetstream (2019-08-03 17:55)
雄大なカナディアンロッキーと氷河、間近で出会う野生の命、高山植物たち、
感動一杯のハイキングになったようですね^^
by Mitch (2019-08-03 18:18)
カナディアンロッキーはバンフからタイヤの馬鹿でかいバスに乗って、氷河の上に乗って楽しんできました。春でないので雪ばかり!”で
花々は見ることが出来ませんでした。良い時期に行かれましたね。
by 旅爺さん (2019-08-03 18:49)
日本に無い景観が素晴らしいですね。
高山植物は日本に咲く花に似たのも有りますが
独特な花は珍しさに興味津々です。
by g_g (2019-08-03 21:24)
今晩は~~
いいなぁ~~こんなところへ行ってこられて!
氷河や珍しい花も見られて何よりです。
日本とスケールが違うでしょうね。
by せつこ (2019-08-03 21:40)
カナディアンロッキーも、いいですね。
懐かしいです。1974年頃と1982年頃の2回、カナディアンロッキーには、行きました。
by テリー (2019-08-03 22:22)
氷河の上を歩いてみたいですね^^
by Baldhead1010 (2019-08-04 04:43)
別世界です。
by 夏炉冬扇 (2019-08-04 08:24)
おはようございます。台風8号が心配になってきましたね。猛暑・熱中症、台風、・・・などなど。
Jetstreamさん:コロンビアアイスフィールドセンターはアサバスカ氷河の前にあります。ここから、バスで雪上車乗り場まで行って雪上車に乗り換えですね。アイスフィールドハイウェイを走ったんですね。
Mitchさん:雄大な景色と高山の植物・動物に目を奪われました。
旅爺さんさん:この時期が一番いいようですね。花の種類をたくさん見られてよかったです。
g_gさん:似たような高山植物や日本の原種もあって、飽きませんでしたね。
せつこさん:国内とは違う自然そのものを堪能できました。海外トレッキングの最後かな?
テリ-さん:随分前に行っているんですね。私は今回が2回目ですが、季節が違うので今回がとてもよかったです。カナディアンロッキーの特徴ある花を見ることができました。
ご訪問ありがとうございます。
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by michi (2019-08-04 09:33)
Baldhead1010さん:氷河の上を歩いたり、氷河トンネルの中を歩いたりがしたかったんです。特に青白い氷の色に憧れます。
夏炉冬扇さん:まだ一月ぐらいしか経ってませんが、遠い昔のような感じになってきました(毎日が暑くて、思い出してます)。
by michi (2019-08-04 09:39)
2400mクラスの標高では多肉系の花が多いようですね~こちらには無いので雪渓は兎も角、氷河と云う言葉に惹かれます!景色の雄大さは目を見張るものが有りますね
by OJJ (2019-08-04 10:53)
OJJさん:森林限界が2000mより低い所にあるので、自然環境がかなり厳しいところになります。ツツジ科の植物も丈がかなり小さ句なってます。ベンケイソウやユキノシタ科のように多肉となっているのが多いようですね。
by michi (2019-08-04 17:15)