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アオスタ アルプスを歩く~2~ [トレッキング/ハイキング]


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シャンポルク ~L'Aiglon ホテル の 夜明け~

トレッキング 2日目の朝。ホテルの前にはアルプスの山並みが浮かび上がる。期待できそうな空だ。



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早朝のシャンポルクを散策

ブライトホルン~ポルックス・カストル~モンテローザの方向を見ているのだが、山の名がよくわからない。でも、その素晴らしさで言葉が出ない。



左端の平らな山の奥の方 を ズームアップ

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“展望台” のような建物が見える

もしかして、明後日に登る “プラトローザ展望台(標高3,480m)” なのだろうか。期待が高まる。



15-3ラルゴロンH朝_242.jpg

2枚上の写真と同じところ ・・・ わき上がる雲で、絶えず山々の様相が変化する。

ずっと見ていても飽きない



 

***** アオスタ州 ハイキング・トレッキング位置図 *****
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ハイキング2日目は ・・・・・ アヤスの谷~ブルー湖を目指すトレッキング~
宜しかったら・・・続きをご覧ください。



 

☆☆☆☆☆ ② ブライトホルンの山々を眺めながら、ブルー湖を目指すトレッキング ☆☆☆☆☆

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~~現地案内パンフレットから~~


       出  発 シャンポルクからバスに乗車 セントヤクーエスへ

            トレッキングスタート(標高1,710m 上写真の赤丸)

            ブルー湖を目指す  (標高2,219m 同上の 青丸)

            標高差:約510m   歩行距離:約510m  約9km

          間違いを訂正しました(mimimomoさん ご指摘有り難うございました)

       上中央のピンクの楕円がブライトホルン(標高4,500mを超す山群)

       上左端のピンクの楕円がプラトローザ(標高3,480m 展望台がある)



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歩き始めると、直ぐに街をハズレて針葉樹林帯を進む。前方に氷河をのせた山が見え隠れする。



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ケンタウレア・ モンタナ (ケンタウレア・ネルポサ か?)

ヤグルマギク属の仲間。園芸用として流通している和名は:ヤマヤグルマギク。


植物名は主に「高山植物ポケットガイド」(岡田千代子)によるほか、日本の各種図鑑やネット検索等を参考に付けている。怪しい名前には<?>を付けているが、それでも違うものがあると思います(ご容赦ください)。



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ベルバスクム・ニグルム (ゴマノハグサ科 モウズイカ属)

モウズイカの仲間は日本にも帰化している。



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パラディシア・リリアストルム(ユリ科)  ・・・・・(?)



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セイヨウノコギリソウ(キク科)

ヨーロッパ原産で白花と淡紅色の花がある。日本各地に野生化しているものもある。



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ヒプポクレピス・コモザ(マメ科)

枝が放射状に伸びている。



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ベロニカ・カマエドリス(ゴマノハグサ科 クワガタソウ属)

クワガタソウの仲間は、“ミッフィーブルート”や“マダムルシア”と言う名で園芸店に出ているという。




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リリウム・マルタゴン(ユリ科 ~マルタゴン・リリー~)




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PIAN DI VERRAの大草原

スタートしてから約2時間。雄大な自然と色鮮やかに咲き競う花を眺めながら、ゆっくりと歩いてきた。林を抜けるとそこに大草原が広がる。目の前にはカストル(4,228m)とポルックス(4,092m)が見えてきた(写真中央で雪の上に顔を見せているのがポルックス。その右で山頂に雲がかかっているのがカストル)。



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キバナノコマノツメ(スミレ科)
この花は国内の高山によく見られる花だが、命名の元になる基準標本がヨーロッパにあることがわかった。



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アンティリス・バレシアカ(マメ科)

マメ科特有の“エンドウ豆”のような花を付けている。クリーム色の花弁に紅紫色の蝶形花が目立つ。アンティリウス属の仲間には、黄色の花のブルネラリアもたくさん咲いている。



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セイヨウミミナグサ(ナデシコ科)



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ヘリアンセマム・ヌムムラリウム(ハンニチバナ科)

花色は、黄色の他にピンク色も見られる。



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ヒメギンナデシコ(ナデシコ科)

このナデシコはヨーロッパに広く分布しているという。“ヒメナデシコ”と違うのだろうか?



 


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PIAN DI VERRAの大草原は ・・・・・ お花畑

“カストル” の雲が晴れかかってきた。



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ヒポコエリス・ウニフローラ(キク科 エゾコウゾリナ属)

日本のエゾコウゾリナに似ている。



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タカネシオガマ(ゴマノハグサ科)

別名を“ユキワリシオガマ”と言う。中部地方以北~北海道の高山に見られる。この花もヨーロッパに基準標本がある。



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ピレネーフウロ(フウロソウ科) ?

昨年ピレネー山脈のトレッキングで見た花。ネット検索ではピレネーの固有種(地中海周辺の山岳地帯原産とも)とあったが、ここはアオスタアルプスだが、ヨーロッパや日本に帰化しているとのことなので、あっても不思議はないだろう。




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センペルビブム・クノイデム(ベンケイソウ科 クモノスバンダイソウ属)



28-13センペルビブム・クノイデム_03.jpg28-13センペルビブム・クノイデム_05.jpg

センペルビブム属(クモノスバンダイソウ属)の仲間は、ロゼットタイプの多肉植物(写真上右の株元に多肉化したロゼット葉が見える)。現在いろいろな品種が世界中で流通している。




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スカピオサ・ルキダ(マツムシソウ科)

和名:“セイヨウマツムシソウ” とあるが、“マツムシソウ” との違いがよくわからない。




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セドゥム・ダシフィルム(ベンケイソウ科 マンネングサ属)

葉は、最初青みがかった緑色をしているが、暑くなると赤み(写真)を帯びてくる。クモノスバンダイソウと同様に多肉植物。セドゥム属(マンネングサ属)の仲間は園芸植物 “ヒメホシビジン” として知られている。




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PIAN DI VERRAの大草原~お花畑~を越え、その上のブルー湖を目指す



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ブルー湖は この流れの直ぐ上



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ブルー湖(標高2,219m)

歩き始めから約3時間。目指すブルー湖が目の前に現れる。残念ながら山の方には雲がかかってきている。しかしだけ休憩してから下山。昼食は途中の山小屋になる(午後1:30頃 ハムとチーズが待っている)。




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PIAN DI VERRAを後にしてセントヤクーエスに戻る

昼食・休憩を含めて約6時間、2日目のトレッキングは終わる。珍しい花にたくさん出会えた。



☆☆ 初めて 出会った 花 ☆☆55-22リンドウ属ラモサ.jpg

リンドウの仲間だろうか・・・? 

スイス・フランス・オーストリアのアルプスでは出会えなかった花を、今日のトレッキングの最後に見つけた。明日になったら、ガイドさんに名前を尋ねてみようと思った。




今日の宿泊地 ~チェルヴィニア~ へ向けてシャンポルクを後にする

バスのついた途端、スコールが襲ってくる。

チェルヴィニアまで約70km。昨日に続き、今日も大変ラッキートレッキングとなった。



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間もなくチェルヴィニア ・・・・・ 車窓からの眺めも抜群



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チェルヴィニアの街

午後5:15 標高4,478mのモンテ・チェルヴィーノ山の麓 ~チェルヴィニア(Breuil-Cervinia 標高2,050m)~に到着。街周辺はスキーリゾート地で、リフトやゴンドラを使って3,480メートルに位置するプラト・ローザを越えるとスイスのツェルマットの街へ行くことができる。


街の背後にモンテチェルヴィーノ(マッターホルン)の山が迫る。

~~~ この街に2連泊 ~~~


明日は街の南東方向にある ~Cheneil 村からフレイダ峠を1周するトレッキング~

~~~ どんな景色が待っていてくれるのかな ~~~


(次回をお待ちください)



ご訪問ありがとうございました。
















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コメント 16

旅爺さん

絵葉書のような素晴らしい山々は憧れです。
標高4.500mはペルーで経験しましたが頭痛かったです。
今当地は台風で竹藪が倒れるかと思うくらいの暴風です。


by 旅爺さん (2018-08-09 11:56) 

侘び助

ご一緒して歩いている気分で拝読・・・
こんなに歩けるかなって途中で一息ついて^^
中部はもうずいぶん雨にも出会えない猛暑の暮し・・・
部屋からベランダに出ると、焼け焦げそうです<(_ _)>

by 侘び助 (2018-08-09 12:12) 

mimimomo

こんにちは^^
美しい景色ですね。何年か前スイスの山を家族で歩いたことを思い出します。
標高差と歩行距離が一緒ってどういうことですか。
まさか垂直の壁をよじ登るわけじゃないですよね?
by mimimomo (2018-08-09 12:21) 

いろは

こんにちは^^
素晴らしい景色にうっとりです(^^)
珍しいお花も沢山咲いていますね。
これでは私など先に進めません^^
最後のお花とヒメギンナデシコ、見てみたいです。
次回も楽しみです!
by いろは (2018-08-09 14:40) 

michi

旅爺さんさん:今回高山病は大丈夫でした。私もマチュピチュへ向かう朝、一時フラーッとなりました。

侘び助さん:高山なので陽が当たると厚いですが、風がさわやかでした。帰ってきてからが大変です。

mimimomoさん:ご指摘有り難うございました。訂正いたしました。景色が良かったのを思いだしていて、キーボードを打ち間違えてしまいました。

ご訪問ありがとうございます。
はじドラさん

tochiさん

xml_xslさん

水郷楽人さん

鉄腕原子さん

いろはさん



by michi (2018-08-09 14:45) 

Mitch

こういう写真を見せていただいていると、またアルプスハイキングに行きたくなります^^
by Mitch (2018-08-09 17:46) 

よしころん

素晴らしい山々、たくさんの高山植物♪
まるで絵はがきを拝見しているよう。
いいなぁ^^
by よしころん (2018-08-09 18:28) 

g_g

花も綺麗ですが素晴らしい景色の連続
歩いている方はうっとりと見ていたいでしょうね。
by g_g (2018-08-09 19:29) 

Jetstream

イタリア側もいいですね。ドロミテはいきましたが、スイス国境方面も山岳美を楽しめますね。
by Jetstream (2018-08-09 20:19) 

Baldhead1010

雪を頂いた山々に雲が湧く・・・素晴らしい眺めに夢が膨らみますね。

雄大なカールからも氷河の偉大さが分かります。
by Baldhead1010 (2018-08-10 04:29) 

michi

おはようございます。台風13号に続いて14号の動きも気になりますね。暑さのぶり返しも心配です。

ご訪問 & コメントありがとうございます。
いろはさん:

Mitchさん:今年の歩きは大変疲れました。初回の歩き方が合わなかったせいもあります。山の天気は午前中良くても、午後が変わりますね。

よしころんさん:ただ歩くだけではもったいないので、私は常に一番後を歩き、花や景色を眺めてきました。

g_gさん:素晴らしい景色でした。そのなかでも、モンテ・チェルヴィーノの南壁ハイクやモンテ・ビアンコの裾野ハイクが特に良かったですね。

Jetstreamさん:チロル・ドロミテも歩きましたが、そちらも良かったですね。スイス側のアルプスはミニハイキングだったので、いつか本格的に歩いて見たいと思ってます。

Baldhead1010さん:日本では見られない雄大なカールは、絶景としか言いようがありません。

ご訪問ありがとうございます。
kiyokiyoさん

さとしさん

by michi (2018-08-10 05:13) 

OJJ

雪が有ると空の青さが違いますね~
沢山の花の中で日本とそのままという花は少ないように見えます。
by OJJ (2018-08-10 21:20) 

夏炉冬扇

4000メートル超える山ですか。
空気つらいでしょう。
by 夏炉冬扇 (2018-08-10 21:21) 

ふーみん

素晴らしいトレッキングですね。
お花が原種だから 日本のお花とにてますね。
直ぐすぐ 記事を書いておられるような感じ スマホでなさってる
のですか?
by ふーみん (2018-08-12 12:11) 

michi

OJJさん:初めての出会った花がたくさんあって、楽しめる旅となりました。

夏炉冬扇さん:確かに山は4,000mを越えていますが、私の立っているところは、最高でも3,480mだったので、そんな心配はありませんでした。

ふーみんさん:7月末には帰ってきています。日本に似ている花があると名前を調べることができます。でも、今回は初めての出会いの花が多かったのでわからないものがたくさんありますね。

ご訪問ありがとうございます。
ゆるりさん

馬爺さん

ぶらり爺さん

風の又三郎さん

@ミックさん

by michi (2018-08-12 21:42) 

せつこ

水などはどうするの?
ペットボトルを配られるの?
こんな旅はしたことないです、海外は観光ばかりです。
by せつこ (2018-08-14 05:41) 

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