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アオスタのアルプスを歩く~1~ [トレッキング/ハイキング]


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アオスタ州シャンポルクの街


イタリアのアオスタ州 ~ヴァッレ・ダオスタ自治州~ はアルプス山脈の山中に位置し、フランスとスイスと接する。アルプス山脈の豊かな自然が残っており、西部にはモンテ・ビアンコ(モンブラン)、北部にはモンテ・チェルヴィーノ(マッターホルン)やモンテローザ等の名峰があり、南部にはグラン・パラディーソ国立公園がおかれている。


***スイス側から見たモンテローザ~マッターホルンの山並***

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展望台からイタリア方面を眺める(アルプスの山並と氷河の流れは絶景だった) 2009.7.4


***上の写真の反対方向からの眺め(パンフレットから)***

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アオスタからアルプスを眺めることができる。・・・ツアーの最大の目的となったが、・・・


7月後半 ツアーがスタート。



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アオスタ州 ハイキング・トレッキング位置図
ツアーでは、7つのコース(黄色の楕円で囲まれた地域)が予定されていた。
  アオスタ北部地域・・・モンテ・チェルヴィーノ~モンテ・ローザを眺めながら歩く  5コース
  アオスタ南部地域・・・グランパラディーソを眺めながら歩く  1コース
  アオスタ西部地域・・・モンテビアンコを眺めながら歩く  1コース
宜しかったら・・・続きをご覧ください。



     

    ☆☆☆☆☆ ① アヤスの谷ハイキング ☆☆☆☆☆

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スタート直前のシャンポルクの街


ハイキングの初日 スタートは午後3時 モンテローザを眺めながらゆっくりと歩く

         シャンポルク(1,568m) ~ マスコグナス村(1,798m)

         標高差:約230m  歩行距離:約5km



歩き始めは・・・・・上の写真の様に暗~い雲が近づいている。

 



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それでも、参加者は ・・・・・ ヤナギラン に迎えられながら歩き始める。



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ヤナギラン(アカバナ科)

ヤナギランの基準標本が北ヨーロッパにあることを初めて知った。




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アデノスティレス・アリアリアエ(キク科)


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キク科のアデノスティレス属は日本に生育していない属なのだろう。和名のわからない花は学名をカタカナ標記する。ツアーでは、普通に見られる花だった。



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八重咲きハマナス・・・?


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白花の八重咲きハマナス ・・・ ?

ヨーロッパにも“ハマナス”が自生しているのだろうか(それとも植栽されたものなのか)。よく似ているが、・・・わからない。



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シレネ・ヌタンス(ナデシコ科)


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シレネ・ヌタンス  &  シレネ・ディオイカ(サクラマンテマ)

ナデシコ科の上写真二種とシラタマソウなどは、どちらも牧草地に特に多く見られた。右のサクラマンテマは現在日本に帰化しているように思える。



 

30-11マスコグナス滝.jpgマスコグナス滝

日本では雨の落ちてこない日が続いている。ここは別天地。少しマイナスイオンを浴びていきたい。




30-12フテウマ・フェミスファエリクム_04.jpg30-12フテウマ・ペトキニフォリウム_02.jpg

フテウマ・フェミスファエリクム & フテウマ・ベトニキフォリウム(キキョウ科)


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上の写真左の花をUP

上二種は、両者ともタマシャジン属で、日本には園芸品種として入ってきている。左は“タマシャジン”として流通しているようだ。ニックネームは“鬼の爪”。



30-14ミヤマツリガネソウ_01.jpg ミヤマツリガネソウ

キキョウ科ホタルブクロ属の仲間はツリガネソウやイトシャジンなど多くの種類が草原に生育している。日本にもホタルブクロ属の仲間は、カンパニュラ、ホタルブクロ、シャジンなどの高山植物が見られる。



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レイジンソウの仲間(アコニトゥム・ヴルパリァか? キンポウゲ科)



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フウロソウの仲間(エゾグンナイフウロに似ている フウロウソウ科)



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メラフィルム・シルバァティクム(ゴマノハグサ科)

日本では、“ママコナ”や“ミヤマママコナ”などのママコナ属の仲間が分布している。



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ロータス・アルピヌス(マメ科)

牧草地周辺に広く生育していえるようだ。ミヤコグサ(Lotus corniculatus var. japonicus)は日本に自生している植物で、外来種セイヨウミヤコグサ(L. corniculatus var. corniculatus)によく似ている。草原いっぱいにこの花が咲きほこるお花畑は見応えがある。




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ミオソティス・アルペリトリス(ムラサキ科)

ワスレナグサの仲間で、アルプスの草原や石の多い高原にはたくさん見られる。



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センペルビブム・モンタヌム(ベンケイソウ科)

同じクモノスバンダイソウ属の仲間で“クモノスバンダイソウ”が園芸品種~マキギヌ~として流通しているという。崖やケイ酸塩の多い石のある場所、草原に集まって生育している。




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MASCOGNAZ(マスコグナス村)



45-10マスコグナス.jpg マスコグナス村の入口にもヤナギラン



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石造りの家と花

家々にはプランターや釣り鉢には赤や紫などの花が飾ってある。この花も最初はゼラニウムなどの虫除けになるハーブが多かったという。



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石で葺いてある屋根

使用されている石は現地で採れる石灰岩質の石がほとんど。それにしても綺麗に重ねているものだ。



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17:12 マスコグナス村 下山開始

20時になっても明るい当地では、17時はまだまだ山道を歩いても大丈夫。しかし、最後までモンテローザの山は見られなかった(予定よりかなり遅れている)。



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シャンポルクのホテルに到着 ~HOTEL  L' AIGLON

夕食は19:30にレストランの予定。初日のハイキングは雨の見舞われたり、歩くスピードになじまなかったこともあり、到着が大幅に遅れてしまった。


それに、思ったほど景色が見えず、花の種類も数も少なかったこともあって私も疲れてしまった。今晩の夕食の料理とお酒を楽しんで疲れを一掃することにした。




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シャンポルクの街から・・・・・モンテローザの山頂が覗く

20:40 食後のレストランからの帰り、モンテローザの山が次第に姿を現してきた。明日のブルー湖へのトレッキングが楽しみになってきた。



次回は・・・・・シャンポルクから更に北上(花と自然景観を期待して) 

 ブライトホルンの麓ブルー湖(標高2,219m)を目指すトレキングを予定してます。



ご訪問ありがとうございました







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コメント 14

g_g

やはり名前が覚えにくそうですね、舌が回りにくいです(^▽^)
日本の花と比べて同じような花ものもあるんですね。
日本で見られない花なので興味心神で拝見しました。
by g_g (2018-08-05 11:11) 

michi

みなさんこんにちは。今日は雨の予報を楽しみにしていますが、今のところ雀の涙も落ちてきません(2~3粒づつ4~5回位しか)。
困ったものです。

g_gさん:私も、学名をそのままカタカナ表記しているので、覚えられません。園芸店に出ているものには和名がついているんですが少ないです。初日は日本のものとほとんど区別付けられないものが多かったように思います。

ご訪問ありがとうございます。
yamさん

tochiさん

xml_xslさん

middrinnさん

侘び助さん


by michi (2018-08-05 12:15) 

ふーみん

ハマナスの白 の八重 すばらしいですね。
もう現地には行けないからmichiさんのブログ楽しませて
頂いてます。
by ふーみん (2018-08-05 12:19) 

michi

ふーみんさん:“八重ハナマス”としましたが、似ているだけなのかもしれません(すみません)。この日のハイキングは初日で歩く練習のつもりでいました。それに、ガイドの歩き方と合わなくてイライラしたり、景色にがっかりしたりしていたところです。

ゆるりさん:ご訪問ありがとうございます。

by michi (2018-08-05 12:30) 

Mitch

ガイドの方もいろいろですね。
参加者のペース・実力を把握しないで最後尾が遅れても気にしない人がいたり ・・・。
ゆっくりペースなら写真をゆっくりとることができますし ・・・。
石で葺いた屋根、ツェルマットの町もそうでしたね。
by Mitch (2018-08-05 17:46) 

いろは

こんにちは^^
ヤナギランは日本のお花だと思っていました。
日本のお花は花びらが4枚ですね^^
色々な高山植物が見られて楽しそうですね(^^)
これからの風景も楽しみにしています。
by いろは (2018-08-05 17:53) 

よしころん

いいなぁ。素晴らしいなぁ。
ため息ばかりです。
荷物持ちでついていきたい!
by よしころん (2018-08-05 20:05) 

侘び助

最近はお任せのツアーの旅ばかり・・・殆どバス移動で時間が過ぎて
観光はちょっぴり、しかも駆け足 このページを見ていると
規模は違いますがJR・白馬で降りてバスで山麓までアダム?リフトを
乗り継いで八方にリフトの下に咲く野草を足をぶらぶらさせながら
眺めた個人旅行がいかに素敵だったかを思い出しています。
もう一度行ってみたいですね(ヨーロッパは無理でも^^)
by 侘び助 (2018-08-05 22:35) 

Baldhead1010

高い山に点在する家屋、なんとものんびりした風景がいいですね。

トレッキングはもう、とてもついて行けないと思います(◞‸◟)
by Baldhead1010 (2018-08-06 04:35) 

michi

おはようございます。今朝は・・・待望の雨(でも、畑には足りないなあ~!)。

Mitchさん:スイスもイタリアも山岳地域の家は共通して地元の石を使っての家、そしてベランダの花がありますね。それも景色にマッチしているのが素敵です。

いろはさん:日本にも自生していますが、命名した基本種が北ヨーロッパということですね。私も初めて知りました。この後のトレッキングでは、たくさんの初めての花と出会いました。

よしころんさん:私もため息をついていますよ(よしころんさんのブログを見ながら)。今年のトレッキングはかなり疲れました(体力がかなり落ちています)。

侘び助さん:このツアーも時間が設定されていますが、自然相手に様々な参加者歩いているのでどうしても遅れがちになります。私は常に最後尾で景色と花を満喫しながらのんびりと谷心である着ていきます。

Baldhead1010さん:トレッキング、ハイキングと設定されていますが、私はどちらもゆっくりと楽しみながら歩きます(もう二度と訪れることのない場所となることは間違いありませんから)。

ご訪問ありがとうございます。
ゆるりさん

シラネアオイさん

ネオ・アッキーさん

(。・_・。)2kさん

siroyagi2さん

グリーンさん

ぶらり爺さん

鉄腕原子さん

はじドラさん

by michi (2018-08-06 07:58) 

夏炉冬扇

マスコグナス瀧。これが一番です。猛暑につき。
by 夏炉冬扇 (2018-08-06 15:09) 

michi

こんばんは。今日は一日涼しい風が吹いていて、気持ちのいい日でした。

夏炉冬扇さん:滝も良かったですが、標高は1,600m~1,700mですから、日本の暑さは忘れていました。

ご訪問ありがとうございます。
馬爺さん

風の又三郎さん

ひぐらしさん

by michi (2018-08-07 16:29) 

テリー

アルプスの山々を見ながら、お花を愛でながらのハイキングは、最高ですね。
私も、スイス側で、何年か前に、ハイキングをしました。
by テリー (2018-08-07 19:36) 

michi

テリーさん:おはようございます。雄大なアルプスの自然の中を
歩くことは最高の気分でした。スイス側のアルプスも少しだけ歩いたこともありますが、こちらも大変良かったです。


by michi (2018-08-08 07:13) 

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