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ニュージーランドは 春から夏へ ~ その➁ ~ [旅の思い出]

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 迫力の間欠泉 “ ポフツガイザー ”

 ニュージーランド北島の旅はロトルア湖周辺のテ・プイアを廻る。



 宜しかったら続きをご覧ください




 ☆☆☆ "マオリ村" ~ "レッドウッド・フォレスト”~ ☆☆☆


トンガリロ国立公園の “ベイビュー・シャトー・トンガリロ” で美味しい昼食をいただいた後、雨の降る中を2時間半ほどの時間をかけてロトルアに戻る。

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テ・プイア(看板から)

“テ・プイア” は、美術工芸学校や間欠泉、キウィハウス等の施設とアトラクションの総称で、マオリ文化の伝承を目的として造られたロトリアの複合施設。


     (1)Te Puia Whakarewarewa Geothermal Valley(間欠泉)

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マッド・プール(ぼこぼこと沸騰する泥の泉)

ロトルア周辺にはこのような場所があちこちにある。火山国ならどこにでもある “泥地獄”。この泥を使った美容化粧品も売られているようだ。暑~いだろうな!



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林の間から見えてきた、世界三大間欠泉の一つ・・・ “ポフツガイザー”



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1時間おきにおよそ1~2回(と言われているが、あまり定期的ではなさそうだ)、最高30mまで水を噴き上げる地熱谷最大の間欠泉 “ポフツガイザー” 。



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間欠泉から温泉水が流れ込み “ブルー・プール” となる

空高く吹き出す蒸気とコバルト・ブルーの温泉(水温は30~35度程度)がとても印象的だった。



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“ポフツガイザー” に近づくと、その迫力は凄かった(タイミング良く吹き上がっていたのが良かった)。更に近づき(この橋の先の方)、岩の上に腰をおろすと岩がポカポカと温かい。岩盤浴だ・・・!!



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上の写真から少し時間がたった “ポフツガイザー”

蒸気の吹き出しが収まってしまうと、迫力に欠けてしまう(私たちは、ここでは幸運だった)。



     (2)マオリの伝統

30マオリ木彫り.jpg 木彫りの立体彫刻


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ゲート付近に立てかけてあった木彫り彫刻(あちこちにあった縦が2m位のものを並べて処理)


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敷地内にマオリ芸術として彫刻を学ぶ彫刻専門学校があり、伝統技術が訓練生に受け継がれていく。工房の作業風景の見学・写真撮影ができる。



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ヘゴ科の常緑性大型木生シダ (右:コル)

ニュージーランドではヘゴ科のママクやポンガなど、澱粉の多い茎の上部の髄を食用にするという。山菜として食べる“コゴミ” と同じような形をしている。大きさが10cm近い。一度食べてみたい。

“コル”は、展開しきらない渦巻状のシダの新芽を指すマオリの言葉。「新生」「成長」「力」「平和」の象徴であり、いろいろなところにモチーフとして使われている。



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 ハンギ・ディナー

夕食は、熱した岩石と熱湯を利用して地中のオーブンで食物を蒸す伝統的なマオリ料理いただいた。


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私たちは、鳥肉とカボチャ、ジャガイモ、トウモロコシをいただいた。チキンはとても美味しかった。



*** 夕食後 は マオリコンサート ***

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テ・アロヌイ・ア・ルア集会所

全面彫刻が施された集会所は開放され、室内の撮影は許可されている。この集会所のデザインや彫刻、織物は、テ・プイアの指導員や訓練生の手によるものということだった。ショウはこの広場から始まった。


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ポーフィリ(歓迎の儀式) と “シルバーファーン”(左画面下の中央と写真右)


初めて出会う者の間で執り行われる儀式。訪問の意図を確認するため、マオリ人戦士が来客に挑む。シダ植物の“シルバーファーン”を地面に置く。シルバーファーンを手に取って和平の意思が確認されると、訪問者はやっと先祖伝来の集会所へ招き入れられる。


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集会所入り口でみんなで訪問者を迎える


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 カパ・ハカ(伝統芸能)が始まる

マオリ芸能の真骨頂とも呼べる伝統芸能。武器術のほか、歌と踊りやハカ(挑戦)など、歌に合わせて手や身体を動かし、先祖伝来の物語や伝説をダンスで表現する迫力あるダンスが続いた。

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ハカ

戦士は一戦を交える前に、目をむいて舌を突き出しながら持てる力のすべてをハカ(挑戦)に込める。


48マオリハカダンス.jpg ハカ

“ハカ” は、のどからしゃがれ声を出す挑発的なしぐさは敵に対する威嚇行動。

     (2)レッドウッド・ファカレワレワ・フォレスト

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巨大な 杉とシダが美しく調和した森

 ロトルアの3日目、今日も朝から雨模様。レッドウッドフォレストは市街地から車で10分位のところにある 森林浴ウォーキング” に最適な森。

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 あいにくの小雨模様だったが、森林の中はかえって巨大な松の木肌が綺麗に見えた。


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途中のわき水も透明度が非常に高かいが、おそらく生き物は生息できないだろう。


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 巨大な木生シダが繁り、原始の森はタイムスリップしたような感じさえした。左端のシダは“シルバーファーン” (銀シダ・・?)を下方から見ている。暗い森でも,少しの光でシルバーに輝いて見える。


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シルバーファーン

銀白色の葉は神秘的でマオリ人の信仰の対象となっていて、国章に使われている。この葉をもちいたシバー・ファーン・フラッグは、ニュージーランド・ナショナルチームのロゴに使われている。


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天井に少し空いた空間を見上げる・・・・・“スギ”や“シダ植物”の他に “広葉樹” も見える。



     (3)北島で見た植物

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レッドウッド(カリフォルニア・レッドウッド、セコイア雌杉)

カリフォルニアが原産のセコイア雌杉で樹皮が赤いことから、レッドウッド”Redwood”とも呼ばれる。地球最大のセコイア雌杉は推定2,000歳・120mあるが、こちらは115歳・70mとある(1901年、在来種と外来種の 共存の適合性を試すために実験的に植林された)。まっすぐ伸びた巨木林に入ると、どこか神秘的な感じがしてくる。



** 北島ではたくさんの花が咲いていた(いくつかを紹介します) **

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コーファイ(マメ科)


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左:黄色の花と花弁が散った後  右:後ろに昨年(?)の種もぶら下がっている

ニュージーランドの原生種。鮮やかな黄色い花が春の訪れを知らせてくれるという。“コーファイ・フェスティバル” という祭も毎年開催されており、日本人にとっての桜のような花なのだろう。



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レンガレンンガ(ユリ科)

北島の海岸沿いに見られるもので 、小さな薄紫の花が垂れ下がる。学名をArthropodium Cirratumといい、“ロックリリー”とも呼ばれるニュージーランド原産の花。



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ホロカカ(メセン科)

肉植物で、学名を Disphyma Australe と言う。マオリは、この葉から出る液を腫れ物に塗る薬として使っていたという。やはりニュージーランド原産の花なのだろう。



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ニュージーランドフラックス(リュウゼツラン科 )

花の時期は過ぎてしまっている。 葉は固く、長さ1m~3mと細長く伸び先は 尖る。 マオリの人たちは葉から取れる繊維を着ものや漁の網や縄、籠などの材料にしたり、紙の原料として利用していると聞いた。



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どこへ行っても咲いていた・・・“シャクナゲ”



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ヤマボウシ(ハナミズキではないと思うが・・?)



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マツムシソウ



**まだまだ、いろんな花が咲いていた・・・名前のわからないものもたくさん**

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不明・・・➀


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不明・・・➁


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不明・・・③



 ☆☆☆ 雨のレッドウッドフォレストを最後に、南島へ向かう ☆☆☆

雨で心残りの北島を後に南島へ向かう。南半球は南の方が寒い。

何だか・・・・・期待薄の予感

不安のまま、“ロトルア空港” に到着

案の定、飛行機が来ていない。前の便もキャンセルされている。今日はクライストチャーチから、遠い遠い南島マウントクックが宿泊予定なのだ。添乗員があわてている。ロトルア空港からの便を諦め、オークランド空港からの飛行機で何とかしようと決断。既に帰路についているバスを呼び寄せている。


オークランドで飛行機に乗れたとしても、マウントクックには今日中につけるのか・・・?


 *** 悪天候 そして、ハプニングが更に続く *** 



次回  “ニュージーランドは 春から夏へ ~ その③ ~”  へ続きます。



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コメント 12

mimimomo

こんにちは^^
純粋なマオリの人はまだいらっしゃるのかしら。原住民は虐げられて、ほとんどいなくなっていますよね。厳しい歴史。
温泉水が流れ込んだプールのブルーが綺麗ですね。
by mimimomo (2015-11-30 12:37) 

OJJ

原始時代のような森林が手つかずで残っているのですか・・絶句)
添乗員が慌てる様子が目に浮かびます・・ま、トラブルにならず無事だったようですから何よりですが・・

by OJJ (2015-11-30 13:07) 

michi

こんばんは、ご訪問 & コメントありがとうございます。

mimimomoさん:どこの国にもあったことなのかもしれませんが、厳しい歴史だと思います。ニュージーランドは英国の影響が多いようですね。

OJJさん:最近は森を切り開いて牧場にしているところが増えてきています。この先が気になります。

ご訪問ありがとうございました。
ゆきゆきさん

コミックンさん

ゆるりさん

mentaikoさん

宝生冨貴さん

モグタたたきさん

shingekiさん

グリーンさん

dougakunenさん

by michi (2015-11-30 16:37) 

いろは

こんにちは^^
迫力ある間欠泉ですね〜♪
1時間おきに1~2回のが見られて、ラッキーでしたね。
伝統芸能は珍しさもあって、楽しめますね。
日本では見られないお花が沢山ありそうですね。
by いろは (2015-11-30 16:37) 

夏炉冬扇

顔の木彫り、家に飾ってます。
by 夏炉冬扇 (2015-11-30 19:08) 

Baldhead1010

マオリのハカ、迫力ありますね。

あれで大概の試合は負けてしまいます^^;

この国は地震国でもあります。
by Baldhead1010 (2015-11-30 19:48) 

yakko

こんばんは。
間欠泉がスゴイですね ! 巨大な 杉とシダに圧倒されます。
珍しいいろいろな花に出会えましたね !
by yakko (2015-11-30 20:54) 

旅爺さん

ニュージーランドは色々観られて大いに堪能されましたね。
マオリ族の挨拶は鼻と鼻をこすり合わせますが、やりましたか?
by 旅爺さん (2015-12-01 05:31) 

michi

いろはさん:たくさんの花を見たんですが、大勢の人が参加しているツアーなので、自由がありません。でも、それなりの楽しさはありますが。

夏炉冬扇さん:木彫りは素晴らしいものばかりでしたね。

Baldhead1010さん:試合前に“ハカダンス”を踊られると、ビビルかもしれませんね。

yakkoさん:レッドウッドフォレストの中は癒やしの空間となっています。

旅爺さんさん:ショーではやりましたよ。私たちのグループではなかったけど、ショーは “ホンギ” から始まりました。

ご訪問ありがとうございました。
剛力ラブさん

よしころんさん
by michi (2015-12-01 06:11) 

今造ROWINGTEAM

こんにちは!Mitchです。
初コメントさせていただきました!
北島に留学していたときに南島にも訪れましたが
まだまだ見ていない魅力がたくさんの美しい国です。
「ハンギ」大好きでした^m^

Mitch
by 今造ROWINGTEAM (2015-12-01 08:23) 

michi

今造ROWINGTEAMさん:コメント有り難うございます。北島に留学していたんですか。北島では雨が続き、トンガリロ国立公園ではほとんど景色が見られなくて残念でした。きっと素晴らし自然なのでしょうね。

ひぐらしさん:ご訪問ありがとうございました。


by michi (2015-12-01 09:33) 

Mitch

ニュージーランドに行ってらしたんですネ。
自分もちょっと出かけていて遅くなりました。
シャクナゲはどこにでもあるようですね。
イギリスの植物園にもたくさんあったように記憶しています。
by Mitch (2015-12-02 18:10) 

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