早池峰山 -亜高山帯~高山帯の花- [山を歩く]
早池峰山の植物 --昨年見られなかった花を求めて--
「ハヤチネウスユキソウ」
早池峰山 (1,917m)
昨年の8月111日に初めて早池峰山に登頂。少し時期が遅く、花の時期が過ぎてしまったものがあった。今年は、それらの花を求めて7月14日に再挑戦した。
7月に見られた花たちを紹介します ・・・ よろしかったらご覧ください
今回は、昨年とは逆コースをとった
「小田越」-「御門口」-「千両函」-「竜ヶ馬場」-「早池峰山頂」-「千丈ヶ岩」-「ござ走り岩」-「御神坂」-「河原の坊」
この山は、標高1,300mくらいまで森林限界が低下している。本来は山頂まで亜高山帯が広がっているところだが、かなり低いところから高山帯が広がっている。また、山体を造る蛇紋岩などに、植物にとって有害なマグネシウムが多く含まれることから、それに耐える特有の植物が分布している。
森林限界付近までの花
「ギンリョウソウ」
「ゴヨウイチゴ」
「コメツツジ」
標高1,300m位。森林限界付近で針葉樹と広葉樹の混交林。中央に白い花が咲いているのがコメツツジ。花付きはあまり良くない。手前に見えるのはオオシラビソ(アオモリトドマツ)か?
「ミヤマヤマブキショウマ」 (バラ科)
「深山山吹升麻」。早池峰山固有種。山吹升麻に比べて全体に小型で、袋花は上を向く。
「ガクウラジロヨウラク」 (ツツジ科)
「オオサカモチ」 (セリ科)
「???」 「コカラマツ」 (キンポウゲ科)
森林限界を超える
御門口(1,400m)付近から山頂方向を
5合目 「千両函」付近 6合目「竜ヶ馬場」付近
(ここまでは登りの途中 以下は下りでの通過地点)
「御神坂」(標高1,500m位) 「ござ走り」(標高1,600m位)
山頂までの直登は大変きつい。降りるのも大変。いずれも森林限界を超えて、岩の隙間に亜高山帯の草原や岩礫地の植生が見られる。これからが花の一番期待できる所だが、お目当ての花を撮りながらの上り下りは辛かった。
「高山帯ハイマツ・草原・岩礫地」 の花
山頂直下 -御田植場の 「タカネアオヤギソウ」-
ハイマツの間に道状に伸びている 「イワウメ」
イワウメとウラシマツツジの花を期待していたのだが、どちらも??。(右:昨年7月のイワウメ)
御田植場の 「コバイケイソウ」-
昨年7月も咲いていたが、この時期が最盛期
「ウラジロナナカマド」 (バラ科)
「アオノツガザクラ」 (ツツジ科)
「カトウハコベ」(ナデシコ科) 「ホソバツメクサ」(ナデシコ科)
いずれも隔離分布種。カトウハコベは本州では、ここと至仏岳、谷川岳、ホソバツメクサはほんしゅうではここだけとされている。
「コイワカガミ」 (イワウメ科)
「ミヤマシオガマ」 (ゴマノハグサ科)
左は昨年も咲いていた「ヨツバシオガマ」、右は「ミヤマシオガマ」。葉と花の形が異なる。
「クロミイワゼキショウ」 (ユリ科)
「ナンブイヌナズナ」 (アブラナ科)
実と花 早池峰山が南限の種だが、本州ではここだけ。
「ハクサンチドリ」 (ラン科) ピンクの花は今年が初めて
「チングルマ」 (バラ科)
「ミヤマアズマギク」 (キク科)
「ミヤマハンショウヅル」 (キンポウゲ科)
タヌキモ科の食虫植物。この花が見られた(昨年は葉だけ)ことで、今回は大いに満足している。
でも、「ヒメコザクラ」 が見られなかったことが心残り
「ミヤマオダマキ」 (キンポウゲ科)「ヒナウスユキソウ」 「ミネウスユキソウ」
「ハヤチネウスユキソウ」
やはり、早池峰山のは この花が よく似合う
昨年8月の「早池峰山の花」は・・・・・こちらから
ご訪問ありがとうございました。
(次回はおまけをお届けします)
おはようございます^^
早池峰ウスユキソウは本当に良いお花ですね~そこでしか見られない、羨ましい山行ですよ。
コメツツジのお写真とても素敵です。
ハクサンチドリの薄いお色、わたくしも今年初めて見ました。
by mimimomo (2013-07-21 06:22)
ミヤマハンショウヅル、花と果穂両方見られて良かったですね。
早池峰山固有種ならばの花はやはり魅力がありますね。
by g_g (2013-07-21 15:32)
こんばんは^^
どのお花も魅力的で、やはり山に行きたくなりますね。
早池峰山は高山植物の宝庫と聞いています。
特にハヤチネウスユキソウが見てみたいですね〜
スイスのエーデルワイスと一番近いような気がします。
by いろは (2013-07-21 20:47)
こんばんは。
ギンリョウソウというのは1度だけ見たことあります。
山は涼しいでしょうね。
by 夏炉冬扇 (2013-07-21 22:29)
おはようございます。時々の大雨とその後のかんかん照りで、身体がアップアップしています。おかげでブログのUPに力が入りません。
今回のページで種名の間違いもあり、訂正しました。済みません。
ご訪問 & コメントありがとうございます。
mimimomoさん:ハクサンチドリはあちこちで見ているんですが、この色はあまりありません。そこでパチリと撮きました。
g_gさん:今回の登山の一つはこの花に出会うことだったんで、ほんとに良かったですね。「コミヤマハンショウヅル」と思っていたんですが、同行の先輩に、2回3出複葉なので“ミヤマ”だとの指摘を受けました。
いろはさん:ハヤチネウスユキソウが満開でしたね。あちこちに咲いていました。良かったです!!
夏炉冬扇さん:針葉樹林に林床にたくさんありました。薄暗いところに真っ白の花と言うことで、よく目立ちました。
ご訪問ありがとうございました。
xml_xslさん
シラネアオイさん
sattonさん
きゅーさん
よしころんさん
by michi (2013-07-23 06:39)
お早うございます。
ハヤチネウスユキソウとは早池峰山だけに咲くウスユキソウなんですね。登山や山歩きに縁がないので 見る花全てが珍しいです。(@_@;)
by yakko (2013-07-24 08:27)
ウスユキソウ・・・ってエーデルワイスかな?
今までチングルマの花は見たことが無かった。タマネギだけで・・
by OJJ (2013-07-24 22:58)
高山植物、ほんとにすずしげですね。
by Baldhead1010 (2013-07-25 04:45)
おはようございます。今日も雨。いったいどうなっているんでしょうね、この天候は!
昨日は採りおいてきた(冷凍庫で)ブラックベリーをジャムにしてもらいました。1.6kgの果実をジャムに、残り同量はお酒に入れました。
yakkoさん:早池峰山の固有種です。超塩基性の岩に独特の植物が育っているんですね。山の楽しみは花と景色ですね。それに途中で出会う人との一言の会話です。
OJJさん:日本では、“ハヤチネウスユキソウ”がエーデルワイスに一番近い品種のようですね。
Baldhead1010さん:天候さえ良ければ、気分爽快ですね、山は!
グリーンさん:ご訪問ありがとうございました。
by michi (2013-07-25 06:53)
山登りはしませんので
楽しい花見をさせていただきました
by ゆきゆき (2013-07-26 16:14)