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アルプの里 ~秋~ [植物園・自然園]


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高山植物園「ロックガーデン」 ~アルプの里~

"2,500m級の高山でしか見ることが出来ない希少な高山植物が咲き乱れるお花畑~アルプの里~” (ホームページより) アルプの里は新潟県・湯沢高原の標高1,000mの地に作られた高山植物園。ロックガーデン・高山樹林園・あやめ池と区分けされている。


久しぶりの(10月13日)秋晴れの空に誘われ、いつもの仲間と出かけた。目当ては、秋のまだ見たことのない高山の植物や貴重な植物。今が旬のもの、咲き残りのもの、・・・・・などなどを期待して・・・・・。



宜しかったら・・・・・続きをご覧下さい。


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襟裳コハマギク

種名は看板があるものはその名前に従うことにした。"エリモコハマギク"とあるが、調べてみてもこの種名が見つからない。ネットでは襟裳岬に見られる"コハマギク"ではないかとの書き込みもあるので、勝手に"襟裳コハマギク"としてしまった。



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「大」の字が目立つ花 ~ダイモンジソウ(大文字草 ユキノシタ科)~



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「人」の字が目立つ花 ~ジンジソウ(人字草 ユキノシタ科)~


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同じユキノシタ科ユキノシタ属の多年草だが、花弁がダイモンジソウは漢字の「大」、ジンジソウは漢字の「人」に見える。ジンジソウは日本固有種で、いくつかの都道府県でレッドリストの指定を受けている。



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初見の ~シラヒゲウメバチソウ(白鬚梅鉢草 ウメバチソウ科)~


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ウメバチソウやエゾウメバチソウと同属だが、花弁が糸状に深く切れ込むところが異なる。いくつかの都道府県でレッドリストに指定されている。この花が一番撮りたかった。



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イワインチン(岩茵蔯 キク科)

日本固有種で、本州の中部地方以北の高山の岩場や砂礫地に生育する。昨年の秋に登った篭ノ登山~水の塔山の尾根道の岩場にたくさん咲いていた。



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イワシャジン(岩沙参 キキョウ科)



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        イワシャジン  と  ホウオウシャジン(鳳凰沙参)

イワシャジンは関東地方南西部や中部地方南東部の山地の岩場に見られる。ホウオウシャジンはイワシャジンの変種で、南アルプスの鳳凰三山にだけ生える固有種。萼が反り返るのが特徴(イワシャジンは反り返らない)。



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ツカサリンドウ

この花も、詳しく調べてもわからない。リンドウ科の "司竜胆” の特徴は?




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チャボリンドウ 矮鶏竜胆 リンドウ科)


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ヨーロッパアルプスやピレネーの高地(1,200~3,000m)に生える草丈5~10cm程度のリンドウ。花冠の内側にオリーブグリーンの斑点があるのが特徴。今年のイタリアアルプストレッキングでも綺麗な花を見ることができた。


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オヤマリンドウ(御山竜胆 リンドウ科)

亜高山~高山に生育するリンドウ。



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タイワンホトトギス(台湾杜鵑草 ユリ科)

台湾では普通に見られると言うが、日本では沖縄県の西表島に生育しているという。




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キイジョウロホトトギス(紀伊上臈杜鵑 ユリ科)



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紀伊半島南部の固有種。名前は高貴な姿を江戸大奥の優雅な貴婦人(上臈)に見立てて付けられたと言う。この花も撮りたかったものの一つ。



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      シロツリフネ(白釣船 ツリフネソウ科) と ツリフネソウ(釣船草)



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ヒダカミセバヤ(日高見せばや ベンケイソウ科)


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北海道東部の海岸や山地の岩場に生える矮性種。エゾミセバヤによく似ているが、葉に鈍鋸歯がある(エゾミセバヤには葉に鋸歯がない)ことで区別される。




  ☆☆☆☆ ここからは秋の花というよりは 夏からの 咲き残りだろう ☆☆☆☆

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ヤエタマアジサイ(八重玉紫陽花 アジサイ科)


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装飾花が八重咲きのタマアジサイ。ネットでは山梨産ともあった。



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花から白いものがとびだしている ~ヤマトリカブト~


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花を・・・UP・・・

萼片(青い色)からとびだしているのは "花弁"。こんな状態を初めて見たような気がする。



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ダイセツトリカブト(大雪鳥兜 キンポウゲ科)

大雪山系の草原に生える多年草で、北海道の固有種。以前登った(7月26日)大雪山黒岳で見事な花を見ている。




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エゾウメバチソウ(蝦夷梅鉢草 ウメバチソウ科)


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花を・・・UP・・・

花の中央に雄しべ(黄白色の楕円体)と花粉を出さない仮雄しべ(しゃもじの先に糸状のものが伸びている)が5本ずつある。雄しべは一日に1本だけ雄しべが立ち上がって花粉を出すと言う(上の写真は右端の雄しべが立ち上がっている状態)。


5本の仮雄しべはそれぞれ掌状(糸状)に分裂し、先端に黄色い腺体がついている。仮雄しべが何本に分かれているかで名前が決まるらしい。・・・・・この花の仮り雄しべの先端は糸状に14本伸びている。9~14本に和からているので ・・・・・ "エゾウメバチソウ" が正式名称となる(のかな?)


ウメバチソウ属の見分け方  詳しくは・・・・・こちらを参考に




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ヒマラヤトラノオ(ヒマラヤ虎の尾 タデ科)

標高3,000~4,500mの中国・ネパールが原産。オカトラノオに似ていると言うが、花は初めて見た。



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ホソバエゾノコギリソウ(細葉蝦夷鋸草 キク科)

エゾノコギリソウ(本州中部以北、北海道、千島、樺太、カムチャツカ、シベリア東部に分布する多年草)の一変種。北海道では蛇紋岩地帯に分布するとのこと。



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西洋ダイコンソウ(西洋大根草 バラ科)

野生の"ダイコンソウ"(日本に自生しているダイコンソウは黄色)とは違って、ヨーロッパで品種改良された赤い花をつける品種だろうか?



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シロバナフシグロセンノウ(白花節黒仙翁 ナデシコ科)

フシグロセンノウのシロバナ品でしょうか。珍しい花ですね。




  ☆☆☆☆ おまけ ~中庭の 旬~ ☆☆☆☆

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一輪咲いた 秋バラ ③ ~キッス・オブ・フローリア~



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時季外れの開花 ~ハニーサックル~



ご訪問ありがとうございました。




タグ:3010
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侘び助

凄いお花ばかりですね。何種見たかな・・・殆ど無いかも??
エゾウメバチソウのブローチが・・・欲しいな~~
by 侘び助 (2018-10-19 13:35) 

g_g

珍しい山野草ばかりで楽しませて頂きました。
こうして見るとご当地名のものは識別が難しいでしょうね。
参考にさせて頂きました。
by g_g (2018-10-19 17:38) 

Mitch

シロツリフネ ・・・ 白いのもあったんですね~
初めて見させていただきました。
by Mitch (2018-10-19 18:31) 

いろは

こんにちは^^
珍しいお花がいっぱい咲いているのですね〜
白いフシグロセンノウは初見です。
イワシャジンやリンドウが綺麗ですね♪
青いお花が好きなので、とても惹かれました(^^)
by いろは (2018-10-20 15:23) 

テリー

沢山、山野草が咲いていて、楽しそうですね。
by テリー (2018-10-21 19:01) 

michi

こんにちは。秋のトレッキングを楽しんできました。

侘び助さん:今回は私も初見の花がたくさんあります。

g_gさん:確かに"ご当地名"の花は区別ができませんね。入笠山の"釜無ホテイアツモリソウ" も普通のホテイアツモリソウとの区別がつきませんでした。

Mitchさん:私も白色のツリフネソウは初めてでした。白花もいいものですね。

いろはさん:フシグロセンノウの白化花は珍しいものですよね。少し時期が過ぎていたのが残念でした。

テリーさん:全体に少し遅い時期ではありましたが、初めての時期なのでけっこう楽しめました。

ご訪問ありがとうございます。
xml_xslさん

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マルコメさん

by michi (2018-10-22 13:33) 

旅爺さん

六十路・・いいですね~(^_^;)、爺は70路後半です(>_<)。
1000mの植物園だけに多種の花々が楽しめたなんて良いですね。
ツリフネソウの白は見たことないです。トリカブトは当地のと少し違うような?。
by 旅爺さん (2018-10-22 17:15) 

OJJ

これだけ沢山の野の花?を見たら多分混乱してしまいます・・。イワシャジンとホウオウシャジン花見ただけでは全く区別がつきませんね~
by OJJ (2018-10-22 17:20) 

mimimomo

こんばんは^^
半分くらいは初めて見るようです。色んな種類を植えてあるのですね。
by mimimomo (2018-10-22 18:25) 

Baldhead1010

キバナノホトトギスは例年着果率はほとんど100%に近いですが、今年は親木が傷んでいるのか、7~80%ほどでした。
トサジョウロウホトトギスは昨年植え替えたので花は付きませんでしたが、こちらも夏の暑さに堪えて、早々に枯れています。
by Baldhead1010 (2018-10-23 04:45) 

michi

おはようございます。秋晴れが続いてます。気持ちのいいあさですが、雨雲が西から近づいてくるようです。台風26号情報が出てきましたね。

旅爺さんさん:"六十路"もあと数ヶ月。タイトルどうしようかな?
トリカブトはかなり種類がありそうですね(みんな似ているのでよくわかりませんが)。

OJJさん:私も覚えられませんね。名前の看板があるのがいいですが、撮るのに邪魔になることも。

mimimomoさん:海外トレッキングで見た花もけっこうありました。ここは季節をかえて3回目なんですが、初めてみるものもありました。

Baldhead1010さん:両方とも夏には弱いんでしょうかね。葉が枯れ込まないように、もう少し陽の当たらないところに置かないと行けませんね。

ご訪問ありがとうございます。
スーおばさんさん

sachikoさん

おぉ次郎さん

絵留さん

グリーンさん

by michi (2018-10-23 07:09) 

よしころん

トレッキング湯沢からアルプの里まで一度歩いたことがあるのですが、そのときはタイミング悪く山野草はほとんど見られませんでした。
またタイミング会えば訪ねてみたいです♪

by よしころん (2018-10-23 16:59) 

michi

よしころんさん:長いコースでトレッキング湯沢Ⅰと言うのがあるようですね。湯沢~アルプの里間はかなり距離があるんじゃないですか。私たちは短い"ミニトレッキング"で、アルプの里をくるっと廻っただけでした。
by michi (2018-10-23 18:37) 

michi

こんばんは。ご訪問ありがとうございます。
ぶらり爺さん

ゆきゆきさん

kiyokiyoさん

さとしさん

沈丁花さん

by michi (2018-10-26 17:06) 

Marsha@大山

こんばんは。Yasuさんの古い友人の一人で、こちらのアドレスをお聞きしたので、拝見させていただいてます。
「アルプの里」を訪れたのは2011年8月。私のメモには「人は多いが花はコスモスのみ」とあります。秋に行けば、こんなにたくさんの花々が迎えてくれるのですね。残念だったなあ…
この旅を最後に夫は入院し、仏教徒としてクリスマスイヴに亡くなりました。
体力と時間とお金の許す限り、国内外の自然の豊かさ、奥深さに包まれる喜びを、おふたりで楽しまれますように。
私もようやく、ひとり旅に慣れてきましたので、今までの旅のレポートや写真を、これからゆっくり楽しませていただきます。
by Marsha@大山 (2018-11-19 17:07) 

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