志賀高原を歩く~ ⑤ 岩菅山トレッキング ~ [トレッキング/ハイキング]
岩菅山 (標高 2,295.3m)
秋晴れの10月10~11日。今年最後のトレッキングになるだろうと、好天の時期を狙って国道292号~志賀草津道路~、及び県道471号~奥志賀公園線~をドライブし、沿線の山々を歩いてきた。写真は10日に登った“岩菅山~裏岩菅山”。(撮影:奥志賀高原スキー場周辺 2017.10.11.)
岩菅山トレッキング Map(⑥番)
計画コース |
岩菅山聖平登山口 ー 小三郎小屋跡 ー アライタ沢 ー 中間点 ー ノッキリ ー 岩菅山山頂 ー 裏岩菅山山頂 ー 岩菅山山頂
ー ノッキリ ー 中間点 ー アライタ沢出会 ー 小三郎小屋跡
ー 岩菅山聖平登山口
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標 高 差 |
最高点:裏岩菅山2,337m 最低点:聖平登山口1,580m
標高差:757m
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予定歩行時間 | 約6時間45分 |
宜しかったら ・・・ 岩菅山トレッキング ・・・ 続き をご覧ください。
焼額山の朝 ~白樺林の黄葉~
10日a.m.7:20頃 県道471号~奥志賀公園線一ノ瀬スキー場付近を通過。真っ青な空のもと、あまりにも綺麗な黄葉が広がっているので、ちょっと写真タイム(一ノ瀬BS)。岩菅山は県道進行方向の右手東側、焼額山は反対方向西側にある標高2,009mの山。朝日が当たって、眺めが素晴らしい。
岩菅山聖平登山口(標高:1,580m)
7:50 聖平登山口出発 登山道は入口から、黄葉の広葉樹林帯を進む。西向きの尾根なので朝日が射し込まず鮮やかさはいまいち。下山は逆に午後の陽射しを受けて下りるので、黄葉・紅葉の景色を眺めることができるのではないかと期待している。
小三郎小屋跡(標高:1,645m)
8:00 小三郎小屋跡を通過 10分ほどで三叉路に。ここまでは紅葉の樹林帯を、落ち葉を踏みながら登る。まだ、林床までは陽射が届かず、天井だけが明るくなっている。三叉路にたつ道標の右方向が登ってきた方向で、正面方向がスキー場へ下りていく道。これから進む道は左方向となる。ここからはほぼ平坦な道が暫く続く。
ツバメオモトの 鮮やかな青い実(葉は枯れている)
ウツボグサ
山裾を巻くように進む登山道は、水路脇につくられたアライタ沢の橋まで続く緩~く登る道。水路の途中には “底清水” と書かれた湧水場所もあり、地元の方が大切にしてきた道・水路なのだろう。どちらも管理が行き届いていてとても歩きやすい。
アライタ沢出会(標高1,659m)
8:25 アライタ沢の橋を通過 ここに至る道は写真にあるように、ゆったりと登る道。道の左に用水路、右にアライタ沢が流れる。この先の道は少し急な坂が続く。
針葉樹の隙間から “焼額山” の紅葉が覗ける
アライタ沢を渡ると、登山道は尾根に向かって急な斜面となる。上ってきた道を振り返ると遠くに焼額山の針広混交林の紅葉が覗く。向かいの山の斜面(東向き斜面)は朝の陽射しを受けて輝きを増している。
アライタ沢出会ーノッキリの中間点(標高1,835m)
9:10 中間点通過 標識(写真右下に看板を入れた)には、ノッキリまで35分、岩菅山まで70分とある。ここま登ると高い樹木は減り、遠くに山頂らしきものが見えてくる。果たして予定通りに歩けるのか・・・?
ゴゼンタチバナ
9~10月と志賀高原や湯ノ丸高原を歩いているが、果実がしっかりと着いているのを始めて見た。最高16ヶを数えることができた。
赤い実 ・・・ツルツゲ & ツルリンドウ・・・
ノッキリ直前 ~岩菅山山頂がクッキリと見える~
ノッキリに近づくと、見晴らしがきくようになる。ノッキリからは尾根道を歩く。
ノッキリ(標高2,075m)
9:55 ノッキリ通過 アライタ沢出会からここまでは10分遅れの45分かかった(看板にある時間通りにはいかないのはいつものこと)。ここは寺子屋峰からの道と聖平登山口からの道の合流点で、岩菅山への尾根道へ出たことになる。
ここから岩菅山・裏岩菅山への道は ・・・ ほぼ北東方向に進む尾根道となる
尾根の西側と東側には ・・・・・ 明らかな違いがある。
尾根の西側の様子(正面が岩菅山山頂)
尾根の東側の様子(正面が岩菅山山頂)
尾根の西側(1枚上の写真 登ってきた側で岩菅山-裏岩菅山の西側斜面)は樹木があって岩肌が露出していない。東側(写真上)は岩の崩れているところが多く、非対称の山体となっている。
岩菅-裏岩菅の2,000mを越える稜線は、北東方向に烏帽子岳(2,230m)に続いている。雑魚川と魚野川に挟まれたこの尾根は、西側は緩やかな樹林帯、東側は急な崖となっている。
岩菅山山頂付近から眺めた ・・・ 南 ~赤石山~ 方向 ・・・
上の写真の一部をUP ~手前の山の尾根道が赤石山に向かう~~
岩菅山山頂(標高2,295.3m)
10:55 岩菅山山頂到着 頂上には一等三角点と避難小屋、ちょっとした平坦部分がある。周囲の山々の展望が素晴らしく、魚野川源流域の原生林や鳥甲山、苗場山、白根山、北アルプスなどが見渡せると言う。雲に阻まれて見通しがよくないのが残念。
☆☆☆☆☆ それでも、絶景が ☆☆☆☆☆
山頂の西-北方向に連なる ~ 焼額山 ・・・ 八剣山? ・・・ 鳥甲山? ・・・ ~
スキー場のある山が焼額山(2,009m)。八剣山(1,675.8m)や鳥甲山(2,033.7m)が見えているはずだが、どの山かはよくわからない。上空に黒雲があるのが気になる。
岩菅山から眺めた ~裏岩菅山~ (少し近づいて)
左端にある峰(おそらく裏岩菅山山頂だろう)の後方に鳥甲山があるのに、雲に覆われていて見えない。
岩菅山から 裏岩菅山の右手(北東側)方向に広がる山並を眺める
11:05 裏岩菅山に向けて出発 右手方向に魚野川沿いの原生林に覆われた山並が広がる。しかし、山頂付近を雲が覆ってきそうな雰囲気が迫って来ているので、休憩を僅かにして急いで裏岩菅山に向かう。
アカミノイヌツゲ(赤い実)
キミノイヌツゲ(? 黄色い実)
アカモノ (まだ花が咲いていた)
裏岩菅山山頂(標高2,337m)
11:50 山頂到着 出発してから約4時間。休憩時間や写真タイムなどを含んでいるので、まあまあのコースタイムだ。昼食をと考えたが、雲の勢いが増してきているので早々に下山する。
焼額山(山頂から西側)方向には青空 その上に黒雲が広がる
東方向にも黒雲が広がりそうな気配がする
12:00 山頂を出発 遠~くの山ははっきりしない。肉眼では紅葉が裾野を覆っているのがわかるが、写真からはよくわからない。霧が覆ってきて近くまでが見え隠れしそうな気配。急いで下山。
13:00 岩菅山山頂通過 こもあたりまで下りてくると雲は遠くに去ってしまった。途中で昼食タイム。
13:40 ノッキリ通過 山頂での黒雲はなんだったのだろう。後は山麓の紅葉を楽しみに下るだけ。
陽射しが弱まり、期待した輝きがなかった “焼額山の紅葉”
雲に覆われなかったことを喜ばなくちゃあ !! それでも午前中に比べて色鮮やかな感じがする。更に下ってアライタ沢出会に近づくと、白樺とカラマツの黄葉の黄金の輝きが眼前に広がる。
カラマツと白樺の黄金の輝き ~東館山の裾野かな?~
黄金色の白樺林 ~東館山の裾野に違いない~
15:00 アライタ沢出会通過
底清水
15:20 底清水通過 岩の下から湧水。しばし休憩して給水。お土産に山の水をペットボトルに。
聖平登山口付近 ~広葉樹林の黄葉~
15:40 聖平登山口到着 朝7:50にスタートして、約7時間50分(写真撮影・休憩等を含めて)で無事下山することができた。最後は黄葉の広葉樹林(ブナが主体)を下って登山口に到着。
岩菅山トレッキングは、山頂に黒雲が迫り、一瞬霧に包まれるという時間もあったが、晴れ間には焼額山の紅葉、裏岩菅山~烏帽子岳~その先に連なる鳥甲山など秋山郷の山々、(はっきりとはしなかったが)白根山や浅間山など遠くの山々などを眺めることができた。
今年最後のトレッキングを “紅葉の岩菅山” で締めくくることができた。
次回は 草津~志賀高原の紅葉狩りの予定です。
ご訪問ありがとうございました。
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本格的に紅葉が迫る志賀高原を大いに楽しまれましたね。
爺も昔を思い出して山に行きたいです。いいな~(^_^)/”””
by 旅爺さん (2017-10-21 09:05)
志賀高原に冬スキーに行く写真友達がいますが、
冬の景色が多くて、新鮮な気持ちで拝見したしました。
by ゆきゆき (2017-10-21 10:06)
こんばんは。済みません。実はコメント欄に“※オーナーが承認したコメントだけ、・・”なんて書かれていて、どうやらいただいたコメントが表示されていなかったのではないかと心配してます。
どうしてそんなことになったかは・・・?
「コメントしたのに表示されなかった!」「コメントしたくない!」と思われたらもうし申し訳ありませんでした。
旅爺さんさん:26日に今年最後(?)の草津行きを考えていますが、一昨日雪が降ったようで車が心配になりました(早速冬タイヤ着用の決めました)。
ゆきゆきさん:スキー場もたくさんありますね。私は新潟県上越市の生まれで、子どもの頃からスキーを履いていました。
ご訪問ありがとうございます。
middrinnさん
tochiさん
xml_xslさん
シラネアオイさん
鉄腕原子さん
ゆるりさん
mimimomoさん
@ミックさん
いろはさん
マルコメさん
by michi (2017-10-21 17:40)
自分のコメントも一時表示されなくて困りました。何かの拍子に、[承認後表示]にチェックが入ってしまったのかも知れません。覚えがないんですが。やっと治った感じがします。
花好き人さん:ご訪問ありがとうございます。
by michi (2017-10-21 17:55)
結構紅葉が進んでいますね~今年は暖かかったので遅いのかと思っていましたが・・・
北アルプス、北越の山は日本海からの風の影響でしょうか、山の稜線のあちらとこちらで山容が大違いですね
by OJJ (2017-10-21 18:06)
お山はすっかり秋模様ですね。
今シーズンは足の調子が悪く、殆んど山にはいかれませんでした。
by Mitch (2017-10-21 18:10)
地質構造学的な違いを山容に認めた時はうれしいですね。
by Baldhead1010 (2017-10-22 04:49)
今晩は。
昨日は一日中雨、今日は未明から雨風が強くなり、朝~昼間は、ときおり傘を指して歩けないほどの強風です。6:50にはくば市付近を北東に移動中だった21号は、もう直ぐ温帯低気圧に変わる頃ででしょう。でも、暫くは強風が続きそうです。
皆様のところも大変な状況となっているのではないでしょうか。
OJJさん:今年は急激に寒くなったりと、寒暖の差が大きかったのではないでしょうか。紅葉がかなり進んでいますね。でも、この台風の強風で、葉がかなり落ちてしまったのではないでしょうか。
ご訪問ありがとうございます。
花好き人さん
侘び助さん
よしころんさん
ひぐらしさん
ぶらり爺さん
by michi (2017-10-23 16:21)
7時間近く。
これは体力いりますね。
by 夏炉冬扇 (2017-10-23 17:53)
おはようございます。
“ソネブロ”なぜか調子が悪いのかな? コメントが一部消えてしまいました。
Mitchさん:足の調子、早く元に戻るといいですね。せっかくの紅葉も台風21号の影響で交通止めが出たり、木の葉が散ってしまったりでさんざんですね。
Baldhead1010さん:私も、ついその山の“おいたち”などを思ってしまいます。今回の“岩菅ー裏岩菅ー烏帽子”の稜線も傾動した地塊のように思いました。
夏炉冬扇さん:7時間と言っても、写真・休憩・昼食などを時間を含めてです。それに、天候がいいと気持ちがいいのであっという間ですね。
ご訪問ありがとうございます。
馬爺さん
グリーンさん
さとしさん
水郷楽人さん
by michi (2017-10-25 07:34)
一昨年岩菅山を登った時は、雨とガスでまったく見えませんでした。記事を拝見し、晴れてたらこうだったのかと思い浮かべました。季節もおんなじです。山登りはやはり晴れた日に限りますね。
by Jetstream (2017-10-29 23:37)
こんにちは。
ツバメオモト、ウツボグサの青 ! ゴゼンタチバナ、ツルリンドウの赤
それぞれに素敵ですね〜 山は東西で随分 違いますね !
by yakko (2017-11-02 15:15)
高山植物の春の花も良いけど、秋の実も良いですね。
色々なところを歩かれて良いですね♬
by せつこ (2017-11-23 10:21)