☆☆☆☆☆ 7.チンクエ・トーリ 一周トレッキング ☆☆☆☆☆
Baita Bai de Dones ゴンドラ乗り場
コルティナ・ダンペッツィオを発って30分ほどでチンクエ・トーリ展望台に登るゴンドラ乗り場に到着。そこは人や車で大混雑。現役軍人の他に退役軍人、それにその家族らしい人々で賑わっていた。そういえば、途中の道路脇にも軍の物々しい車などがあった。
ゴンドラに乗り、チンクエ・トーリ展望台に到着
現地案内看板から
Baita Bai de Dones 駅(図左上)から10分程度で山頂駅(スコイアットリ小屋 標高2,134m)に到着。トレッキングはここから矢印に沿ってチンクエ・トーリ(山頂の標高は2,366m)を一周する。距離約3km、標高差200mのコース。
・・・ 展望台から の 大パノラマ ・・・
5日目のラガツォイ展望トレッキングで眺めたねドロミテの景観をここでも眺めることができた。左の遠くに見えるのは、マルモラータ(3,342m)、その右少し前にはクロダ・ダ・ラーゴ(尖った山塊 2,701m)。
上の画像の右端に連続する ドロミテの眺め
右端の建物がチンクエ・トーリ展望台駅で、スコイアットリ小屋の屋根一部が写っている。ゴンドラ山麓駅はこの展望台駅の前方下の方にある。小屋の左に見えるのはトファーナ・ディ・ローゼ(3,225m)。
・・・ トレッキングは・・楽隊の演奏に送られて ・・・
スコイアットリ小屋前で・・・楽隊の演奏でスタート・・・
実はこの日からイタリアを初め数カ国の山岳軍の合同演習が始まるという。初日の今日だけはデモンストレーション(初日の一部分だけ公開)を見ようと、大勢の見物客が集まっていたのだった(当然のことながら、我々のための演奏ではなかった)。
チンクエ・トーリぐるり一周トレッキングのスタート
9:30 演奏隊に見送られて(?)トレッキングは始まった。各種でモンストレーションの時間によって、トレッキングが制限される(コース上にはいられない・・スコイアットリ小屋に戻らなければいけない)というので、早めにスタートして早めに終わるしかないと言うことになった。コースは中央の道を進む。
左端:トファーナ山 右端:チンクエ・トーリの「5本の塔」の一つ
旅行社はこの情報(軍事演習でコースを歩けなくなること)をつかんでいなかったのだろうか。スコイアットリ小屋へ少し遅く着いていたら、コースへ入れなかったかもしれない。まあ、ギリギリの時間でトレッキングを楽しみ、戻ることができたのでよしとするか。
この辺りは第一次世界大戦当時の激戦地。当時の倉庫・電話室や居住地が復元され、当時の写真も展示されていて、"野外博物館” となっている。(位置は現地案内看板のスコイアットリ小屋からスタート二つ目の矢印付近)
野外博物館付近からの眺望 ~ トファーナ山群(左)と チンクエ・ト-リ(右) ~
トファーナ山群左端のピークはトファーナ・ディ・ローゼ(3,225m)。その右後方には主峰トファーナ・ディ・メッツォ(3,244m)が僅かに見える(何れも樹木の左)。チンクエトーリとの間の遠く見えるのはドロミテ山群で、右端にマルモラータ(3,342m)が見える。
チンクエ・トーリ
中央の平らな岩の上に、人の姿が・・・・。山岳軍がこの後のアトラクションの準備しているのか?
山岳軍兵士 の ロッククライミング訓練
近くのトレッキングコース上では見張りの兵士があちこちに配置されていた。
訓練している山岳軍兵士 と ギャラリー
公開訓練の様子を大勢の人が見守る。ギャラリーの中にはちいさな子どももいる。兵士の家族だろうか。
左手にチンクエ・トーリ 右手にトファーナ山群
トファーナ山群の主峰トファーナ・ディ・メッツォ(3,244m)は右端雲のかかった三角の山。中央奧(歩いているハイカーの後方)に見える尖った山はZIMES DE FANES(2,989m)、その手前の山塊はCima Falzarego(2,563m)。
トファーナ山群(左端)と クロダ・ダ・ラーゴ(右端)
右端の槍のように尖った山塊(ハイカーのやや左上)がクロダ・ダ・ラーゴ(2,701m)。中央がマルモラータ(3,342m)で、氷河が少し見える。
チンクエ・トーリ と フォーミン平原(中央の右上がりの台地状山塊~最高峰2,657m~)
・・・ チンクエ・トーリ 周囲 の お花畑 ・・・
お花畑 ~中央は氷河を頂いたマルモラータ (3,342m)~
フウロソウ属 ~Geranium sylvaticum~(フウロソウ科)
ワスレナグサ属 sp (ムラサキ科)
カノコソウ属 sp (オミナエシ科)
セイヨウユキワリソウ(サクラソウ科)
セイタカセイヨウユキワリソウ(サクラソウ科)
"塔" と クレマチス属 ~Clematis alpina~(キンポウゲ科)
お花畑の中 の テガタチドリ
テガタチドリ(ラン科) カラフトゲンゲ(マメ科)
不明種・・・??
"魔女の爪" タマシャジン属 ~Phyteuma hemisphaericum~ (キキョウ科)
クロダ・ダ・ラーゴ(尖った山)・ フォーミン平原(右上がりの台地状山塊)とお花畑
バイケイソウ(ユリ科)
トレッキング終了 ~スコイアットリ小屋到着~
11:00頃 まだまだ景色や花を楽しみたかったが、山岳軍兵士にコースから出るよう促されてスコイアットリ小屋へ到着。どうやらこれから大きなイベントが始まるようだ。
・・・ 公開訓練 を 観る ・・・
チンクエ・トーリの正面にてイベントを待
この位置も、2~3回移動させられてしまった。と言っても、私たちの場所も特等席だった。右端のチンクエ・トーリの5つの塔は、まだ逆光だった。
"注目!!” ・・・ チンクエ・トーリの一カ所から "のろし" があがる
中央の平坦な岩山に "赤いのろし” があがる。一斉に観客の目が集まる。
ヘリコプターが飛来。登山客の救助訓練が行われた。
公開訓練の途中で小屋に戻り、昼食をいただきながら訓練の様子を眺めることができた。
公開訓練が終わると、観客は一斉に移動を始める。
公開訓練終了
今まで逆光だった岩山に光が当たり始め、チンクエ・トーリのベストの表情を見ることができた。
スコイアットリ小屋から見た "チンクエ・トーリ” best shot !!
ゴンドラでの下山には少し時間が必要だった。それは観客の数が多く、一斉に降り始めたせいでもある。
・・・ ドッピアー湖 ・・・
この湖は1956年のオリピックで行われたスピードスケートの会場。自然の氷の上で行われた最後の会場だったと言う。湖面を一周しながら、景観と植物を見てまわった。
マツムシソウ属 ~Scabiosa lucida~(マツムシソウ科)
ヒメイトシャジン(キキョウ科)
,br/>タイリンウツボグサ(シソ科)
・・・ オーストリア・ハイリゲンブルートへ向かう ・・・
オーストリアへ入る ~バスの車窓から~
イタリア・ドロミテのトレッキングが終わる。バスは国境を越え、再びオーストリアへ入る。バスは3時間かけて、最後のトレッキングを行うオーストリア・ハイリゲンブルートに到着する。
次回 8.氷河の跡をたどる トレッキング に続きます。
オーストリア最高峰のグロースグックナー山の麓を下るパステルツェ氷河も年々後退している。そのながれの跡をたどるトレッキング。
チロル・ドロミテの最後のトレッキングは、パステルツェ氷河の跡をたどります。
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