インスブルックのホテルから、ゼーフェルトの向かう。
車窓から見た景色
インスブルックはオーストリアチロル州の標高574mにある州都。早朝、ホテルから標高約1,200mのゼーフェルトに向かう。標高が上がる度に、真っ青な空を背景にオーストリアアルプスの山々が見えてくる。
ゼーフェルトのケーブルカー駅の看板から
ゼーフェルト駅~ロスヒュッテ(1,760m)はケーブルカー。ロスヒュッテ~ゼーフェルダーヨッホ(2,064m)はロープウエーを利用。稜線ハイクはゼーフェルダーヨッホ~ゼーフェルダーシュビッツ(2,220m)山頂まで。上の看板(図の上部左端)では「A」とある稜線を往復する。
復路はゼーフェルトダーヨッホでロープウエーに乗る予定だった。気持ちの良さも手伝ってか、ロープウエー駅をとばしてロスヒュッテまで下ってしまった(全員の希望で)。
*** チロルの アルプスの眺め を ご覧ください・・・! ***
ケーブルカーの窓越しにアルプスの山並が迫る。
ケーブルカーの終点 ~ロスヒュッテ(標高1,760m)~ からの眺め
ロスヒュッテからはロープウエーでゼーフェルトダーヨッホ(標高2,066m)まであがる
下りはこのロープウエー区間(標高差約300m)も徒歩で下った。
ゼーフェルダーヨッホ駅(標高2,064m)からの景観
ヨーロッパアルプス ~チロル・ドロミテ~ のトレッキングの始まり
ここからはゼーフェルダーシュビッツ山頂(標高2,220m)まで自力で往復する。チロルはヨーロッパのほぼ中央に位置するアルプス地帯でオーストリア西部に広がる自然豊かで美しいところ。ドロミテ地方の荒々しさはないが、雄大さは引けを取らない。
左端の山頂を目指し、景色を眺めながら少しずつ進む
標高が上がる度にアルプスの眺めが変わる
真っ青な空に素晴らしい山並が続く。遙か下の方にゼーフェルトの街が見える。
上ってきた道を振り返る
残雪のある "ゼーフェルダーシュビッツ山頂” に立つ
山頂付近の大パノラマ
山頂からの眺め
隣は "劔岳" に似た山容の山。・・・Reither Spitze 山(標高2,373m)・・・
山頂からの眺め
更に左方向に続く山並 ~山頂からの眺め~
*** ゼーフェルダーシュビッツェ ~稜線の花~ ***
所々にお花畑が・・。どこかで見たことのあるような花たちが出迎えてくれた。
チョウノスケソウ ~Dryas octopetala~ (バラ科)
日本の種に比べて、葉の幅が細い感じがする。
アンティリス・ブルネラリア ~Anthyllis Vulneraria~ (マメ科)
和名がクマノアシツメクサ(熊足詰草)、別名をワタゲツメクサ(綿毛詰草)とネットで検索できる。日本の高山植生にはマメ科植物は少ないのか、この花にはまだ出会ったことがない。今回のハイキングでは至る所にお花畑をつくっていた。
アルペンローゼ ~Rhododendron terrygineum~ (ツツジ科)
アルペンローゼとはアルプスのバラという意味だが、バラ科ではなくツツジ科の植物。アルプスの三大名花の一つ。この山の稜線では一カ所のみだったが、この後のハイキングでは至る所で咲き誇っていた。
稜線の所々に咲く アルプス三大名花 "エンチアン" の大きな花
エンチアン
チャボリンドウ ~Gentiana acaulis~ (リンドウ科)
「アルプスの三大名花」の1つで、別名がアルペンリンドウ。チャボリンドウと呼ばれるものの原種系には、Gentiana angustifolia や G.clusiiなども含まれているようだ。また、G. ‘Alpine Blue’は園芸品種 ~アルペン・ブルー~ して出回っているようだ。
リンドウの仲間 ~Gentiana sp.~ の濃い青色も アルプスの至る所で咲いていた。
タマシャジン ~Phyteuma orbiculare~ (キキョウ科)
別名「悪魔の爪」とも言われる。本来「悪魔の爪」は Phyteuma comosum のことらしいが、たいへん稀少なので、一般的には P.orbiculare を「悪魔の爪」と呼んでいるらしい。現地ガイドもこの名で説明していた。
キンポウゲ科の白色や黄色、バラ科の黄色が目立つお花畑
キンポウゲ属 ~Ranunculus glacialis ? ~ (キンポウゲ科)
日本のハクサンイチゲやイチリンソウに似た花をたくさん見たが、この花はキタダケソウに似ている。
キンポウゲ属 ~Ranunculus sp. ~ (キンポウゲ科)
日本の "キンポウゲ” かな・・・?。
キジムシロ属の花 (バラ科)
日本で見られる "ミヤマキンバイ” に近いものだろう。
ムシトリスミレ ~Pinguicula alpina~ (タヌキモ属)
唇形の白い花冠と縁が内側に捲れたロゼット型の根生葉が特徴。根生葉の表面には腺毛があり、粘液を分泌して虫を捕らえる。紫色のムシトリスミレは、この後もあちこちの少し湿ったところでよく見ることができたが、白色の種は珍しい。
ヨーロッパアルプスの初ハイキングの一日が終わる。
初日からチロルの雄大な景色と高山の花たちを満喫することができた。
ご訪問ありがとうございました。
次 回
2.ガイスラッハコーゲル展望台 & ホッホゼルデン高原 ハイキング へ続きます。
(20~21日と長野県池の平湿原~群馬県本白根山を歩いてきます。そのため、次回は少し遅れるかもしれません)
雄大な自然の中で ~ホッホゼルデン の お花畑 とホテル群~が迎えてくれた。
次回も お立ち寄りください。