HERMITAGE ホテル前で
昨夜のホテル到着は22時過ぎ、満天の星空に迎えられた。そして今朝もマウントクック国立公園が我々を歓迎してくれているかのように真っ青に晴れ上がっている。今日もいい一日がおくれそうだ。
今日散策の “Aoraki/Mount Cook” の方向に(写真中央)雲がかかっているのが気になる。
☆☆☆☆☆ 8:30 “マウントクックハイキング” スタート ☆☆☆☆☆
ハイキングコース入口まではバスで向かう。写真右端付近の山裾にホテルがある。この地形はかなり特徴があり、氷河との関わりがよくわかる。
ハイキングコースの入口となっているキャンプ場がバスの駐車場
背後にはハドルストン氷河が迫る。ここからは見えないが、左の谷からミューラー氷河が流れこむ。
コースを少し進むと、氷河がぐっと近づいてくる。この氷河も温暖化の影響で随分後退しているんだろうな等と考えながら歩く。もちろん足下の植物を踏まないように注意しながらも撮影は続ける(そのため、ツアー集団の中でも常に遅れてしまう)。
“Aoraki/Mount Cook” (標高:3,724m)
写真中央部左の雲がかかっている高い山が “Aoraki/Mount Cook”。おそらくピークは少し後ろの方になるのだろう。残念ながら雲がなかなか動いてくれず、完全な山体を眺めることはできなかった。
“ケアポイント” からの “Aoraki/Mount Cook”
少しその場で待っていたが雲はそのまま。どうやらこれが今回の限界なのだろう。
少し下がって ・・・・・ “Aoraki/Mount Cook” と" Mueller氷河湖"
現地の看板(赤字は書き入れたもの)との対比で見てほしい。
写真中央の山:Mt.Cook(Lower Peak;3,593m)
左の山:Mt.Selton(3,151m) The Footstool(2,764m) 右の山:Mt.Wakefield(2,012m)
左端の隠れているところに “ミューラー氷河” があって、そこから流れた水が “ミューラー氷河湖” (水色の部分)となっている。湖の中の黒い塊が氷。氷河湖の対岸にある平坦な堆積地形は “ミューラーモレーン” 。
ハイキングは “ケアポイント” まで。来たコースを戻る。
平坦な地形は、かつて氷河に削られたところに後から土砂のが堆積してできた。謂わば、“U字谷” が埋められたところで、山体から流されてきた大小様々な岩塊が堆積している。
植物たちはその岩塊の合間に根付いている。
この平坦な土地の上をミューラー氷河湖やタスマン氷河湖からの水が流れ、タスマン川となって “プカキ湖” へ注いでいる。ハイキングのあとは、そのプカキ湖畔を通り “オマラマ” へと行くことになる。
“ミルキー・ブルー” の川、そして湖 ・・・・・ 車窓からの眺めも楽しめそうだ
☆☆☆☆☆ “マウントクックハイキング” で出会った植物 ☆☆☆☆☆
(植物の名前はガイドブックの他、ネットで調べたが、わからないものばかりでした)
主な植物をUPします(ちょっと画像が多いです)
スカーレット・スノーベリー(ツツジ科 シラタマノキの仲間?)
ニュージーランドバイオレット(スミレ科)
NZバイオレット ダフネ(別名:ダフィン)
ダフネ(ジンチョウゲ科)
ドワーフヒース(ツツジ科 エリカの仲間)
ドワーフヒース(別名:パトタラ)の UP
セロリパイン(マキ科)
セロリパインの雄花 雌花
ポフエフエ
ポフエフエのUP(右は果実・・・?)
デイジー(の仲間 キク科)
ヘーベ(ゴマノハグサ科)
ヘーベ(別名:ヒービー)のUP
イワツメクサの仲間か? (ナデシコ科)
花を UP
マタゴオリ(クロウメモドキ科)
マタゴオリの花(白花や赤花があるようだ)
非常に堅い刺のある木で、入れ墨に用いたと言われている。散策路に灌木があって、触るとかなり痛い。
不明種-1
不明種-2
不明種-2 の UP
****** やっと 出会った ******
マウントクックリリー(キンポウゲ科)
「リリー」と付いているが、百合の仲間ではなくキンポウゲの仲間。マウントクックのハイキングコースなどの山岳地帯に咲く花らしい。と言っても、ミルフォードサウンドまでの道のりで最も高い場所がホーマートンネル(標高950m位)。このトンネルの東側の谷間に群生しているところがある。
ルピナス(マメ科)
HERMITAGE ホテルの前で一株が咲き始めていた。テカポ湖やプカキ湖の他、川沿いの湿ったところにルピナスが群生し、この時期はルピナスが咲き乱れていい季節のはず。晴れが続いているので、オマラマへの道筋やクライストチャーチへの帰り道はルピナスが楽しめそうだ。
☆☆☆☆☆ HERMITAGE ホテルをあとに、オマラマへ向かう ☆☆☆☆☆
ホテルから少し進んだところから、 “Aoraki/Mount Cook” を振り返る
マウントクックハイウエー80号線の路上でバスを止めてくれた。広々とした平原の上で、ハイキングを楽しんだマウントクック国立公園を振り返る。中央に見える “Aoraki/Mount Cook” は、ずっと雲に覆われている。
これから進む方向を見ると、プカキ湖のミルキーブルーの水が見え始める。
( “Aoraki/Mount Cook” は後方)
バスの車窓から見たプカキ湖(へ続くタスマン川なのかな・・・?)
プカキ湖のミルキーブルーの水に、みんな引き込まれてしまった。
次回 “ニュージーランドは 春から夏へ ~ その⑤ ~” へ続きます
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