"野反湖富士見峠” の看板から
☆☆ 野反湖周辺の花 ☆☆
レンゲツツジ
今年は例年になくレンゲツツジの開花が早く、昨日登った "四阿山~根子岳" でも標高の低いところは咲き終わりの状況だった。ロマンチック街道周辺の名所といわれているところもほとんどが旬を過ぎてしまったらしい。
野反湖のレンゲツツジ
野反湖は標高が1,500m位と髙いため、まだ見頃となっている。
キレンゲツツジ
大空堀沢パーキングから湖へ降りていく。レンゲツツジが咲いているが、どの株も小さい様に感じる。キレンゲツツジは株数も少なく、それに開花株はごく僅かしか見られない。(時期が悪かったのかもしれない)
オオベニウツギ(スイカズラ科)
スイカズラ科のタニウツギの仲間だが、タニウツギより紅色が濃い。環境省のレッドリストでは絶滅危惧ⅠA類(CR)に登録されている。
カラマツソウ(キンポウゲ科)
ツマトリソウ(サクラソウ科)
ハリブキ("針蕗” ウコギ科)
全体に針状の棘が密生し、蕗に似た葉には表面の脈の上に棘がある。
ハリブキの花が終わると、赤い実へと成長していく(熟すと実は赤くなる)
富士見峠からみた "野反湖”の全貌
野反湖は原生林の中の湿原に点在していた池をせき止めて造られたダム湖。このダムに貯められた水は、秘境秋山郷を通り新潟県津南町で信濃川に合流し日本海へ下る。写真右端の黄緑色の部分に赤く見えるのがレンゲツツジの花。前面にはこれから "ノゾリキスゲ”(ニッコウキスゲ)が開花する。
咲き始めた "ノゾリキスゲ(ニッコウキスゲ)”
ニシキウツギ("二色空木" スイカズラ科)
花は淡い黄白色で咲き進むと紅色に変わる( 初めから紅色のものもある)。オオベニウツギと同様、スイカズラ科のタニウツギの仲間。
ネバリノギラン(ユリ科)
ノビネチドリ(ラン科)
ジョウシュウオニアザミ(キク科)
群馬県と福島・新潟・長野の県境の亜高山帯~高山帯に生育する。オニアザミより葉の切れ込みが深い。
ガクウラジロヨウラク(ツツジ科)
ウラジロヨウラクの変種とされている。葉の裏面は白みを帯び、ウラジロヨウラクの萼片が目立たないくらい短いのに対して、ガクウラジロヨウラクに長い。
***** ちょっと お遊び "風さん、息を止めて!!” *****
***** タンポポ の 綿毛 *****
☆☆ 枝垂れ栗 ☆☆
世立の "枝垂れ栗”
樹齢250年を超える群馬県で唯一の枝垂れ栗。昔から神々の休憩所と考えられて大切にされてきた巨木で、群馬県指定天然記念物となっている。
枝垂れた枝は地面にも達していて、花も木全体にたくさんついている。
幹には大きな空洞ができている。 (右は説明の看板)
枝垂れ桜や枝垂れ梅は見たことがあるが、"枝垂れ栗"は初めて見た。大木になっていて、枝が地面に接している。樹齢250年余というのに花もたくさんついている。
さすが "神様の休憩所" となっている木だ。
☆☆ 紅花ヤマボウシ ☆☆
ベニバナヤマボウシ
ヤマボウシの花(実は総苞片)は普通は白色。"ベニバナヤマボウシ" は自生している白色のヤマボウシの中から総苞片の赤色が混じるものを、繰り返し選別して育種してつくられた"赤花"のヤマボウシなのだろう。
ヤマボウシ
このヤマボウシのように総苞片に赤色がまじるものも、よく見かける。
☆☆ 小紫陽花 ☆☆
旬を迎えている "コアジサイ"
コアジサイに装飾花はなく、全て両性花からなる。両性花は直径約4mm程度で、花弁は白色~淡青色ととても綺麗だ。紫陽花の中でもコアジサイがとても気に入っている。
今回の旅は、この花に出会えたことで大満足している。
白砂渓谷ラインや草津温泉周辺にはこの花がたくさん咲いている。
一つ一つがコアジサイの花。薄い青色が花弁、青色の雄蕊が10~11本くらい。雌蕊は1~3本見える。
☆☆ おまけ ☆☆
まだ旅の途中だというのに、(相棒が)"黒ほおずき" の鉢を買ってしまった。
(いったい誰が育てるのだろう?・・・内緒の言葉)
次回 日本ロマンチック街道を歩く ③ ~鬼押出~ へ続きます。
ご訪問ありがとうございました。