梅雨に入ったばかりの22日、ちょっと遅いのかなと思いながら、雨を気にしながらも日光白根山を目指した。何とか花の時期に遅れないようにと思って無理矢理出かけたが、やはり天気は崩れてしまった。
ゴンドラに乗って山頂駅に近づく頃には、雨が落ちてきていた。森林限界付近まで登り、少しでも高山植物を見てみたいと思って雨の中を登ったが、雨脚が強くなってきたので、標高2,100mの七色平付近で引き返すことにした。
雨が続くので、ロープウエー山頂駅とその周辺を散策する
ロックガーデンの植栽とその周辺の高山植物を見て回った
亜高山帯針葉樹林(標高2,000m付近)
日光白根山の標高2,000m付近は亜高山帯の針葉樹林帯である。もっと北の早池峰山では1,700m付近から高山帯にはいるが、ここ白根山では上のようにコメツガやオオシラビソなどの針葉樹林が広がっている。日本海側の月山でも1,800m付近は森林限界を超えて、高山帯の植生になっている。
倒木更新
森林限界は2,300m付近とみて、ここまで登ろうとい計画していたが、雨で断念。この針葉樹林帯では「倒木更新」がよく分かる。倒れたオオシラビソに芽生えが見られる。
新しい命が確実に受け継がれているのがよく分かる。
「シラネアオイ」
栃木・群馬県境にそびえる“日光白根山”は関東地方以北の最高峰で、山名が冠せられたシラネアオイの群生地として有名なところである。
「エゾツガザクラ」
「ツガザクラ」 (花はすでに終わっていた)
「ヒメシャクナゲ」
雨にうたれたヒメシャクナゲもなかなかいいものだ
「コイワカガミ」
「クロユリ」
「シロバナヘビイチゴ」
「テングクワガタ」
ゴマノハグサ科の多年草で、茎は地を這い、先は直立して6~7月頃に茎頂に総状花序をつくり、青紫色花を開く。中部地方、北海道の亜高山帯の林縁や草地に生育する。
「コマクサ」
ロックガーデンには、赤、白、ピンクの花が植えられていた。花も葉も雨に濡れて、とても綺麗に見えた。
山頂駅は標高2,000mで亜高山帯針葉樹林のまっただなか。植生は時折ダケカンバが混じるオオシラビソなどの針葉樹林で、森林限界まで登らないと花がほとんど目立たない。
不完全燃焼の散策であった
2週間後に再登頂することにして山を後にした
おまけ 日光白根山の帰りに寄った渓谷
「吹割渓谷」
およそ1万年前に片品川と栗原川の合流池点で生まれた滝が浸食されてできた渓谷。川底には今から焼く900万年前の溶結凝灰岩の厚い堆積物が積もっていて、川は今も深い浸食の跡を残している。
「コアジサイ」
装飾花はなく、花はすべて両性花。そのためか、こじんまりとしていて目立たないが清楚な感じがする。今回の“一番の収穫”であった。
おまけ その2
中庭の今 --ヤマアジサイ “九重山”--
ヤマアジサイの季節はガクアジサイよりも早く、まもなく終わる
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