画像は山裾で自生しているものや我が家の中庭で栽培(地植え、鉢植え)しているものを撮ったもので、すべてオリジナル。(遠い昔に撮影したものほど写りが悪いので、ご容赦を!)
イチリンソウの仲間たち (その1)
① 「イチリンソウ」
落葉広葉樹林の臨床や林縁に生息、群落を作ることが多い。 葉は3枚が輪生し、小葉は3出複葉で、羽状に深く裂ける。花期は4~5月ころで、花茎の高さは20~30cmになり、大きさ4cm位の白い花を1個先端につける。花弁のように見えるのは萼片で、5~6枚ある。花茎の先に花を一輪咲かせることから一輪草といわれる。
植物は光を十分に受けられる短い春に生活の勝負をかけている。この時期に陽光をしっかりと受け、花を咲かせて種を作り、次世代へ命を受け継ぐ。 春のはかない妖精といわれる「早春季植物」はこんな生活史を持った植物。
② 「ニリンソウ」
茎葉は深く3裂した3枚が輪生し、葉柄はない。表面には白斑がある。3~5月茎の先に径約2センチの白色花を上向きにつける。花弁はなく、花弁状に見えるのは萼片。普通5枚の萼片と言われているが、6~7枚のこともある。花は2個つくことがもっとも多いので、ニリンソウ(二輪草)の名がついている。
花茎が3本のものや1本のものもある。輪生する茎葉に葉柄がなく、葉に小さな斑があることから区別できる(サンリンソウは短い柄があり、葉に斑ははいらない)。
主に湿潤な山地の林床や周辺部に生育。キンポウゲ科は有毒植物が多いが、ニリンソウの若芽は山菜として食用にされている。有毒なトリカブトの若葉にもにていおり、毎年この時期に中毒の報告があるので、要注意!
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イチリンソウの仲間たち(その2)は 「アズマイチゲ、アネモネ、・・・など」