- 山野草
☆☆☆☆☆ 花を求めて ~花 旅~ ☆☆☆☆☆
(1)5月19日 仲間と箱根仙石原湿生花園~駒ヶ岳~芦ノ湖湖畔を散策
箱根湿生花園 (位置図)
アメリカロウバイ(北米原産 ロウバイ科落葉低木)
箱根湿生花園は、湿原や川、湖沼などの水湿地に生育している植物を中心にした植物園。日本各地の湿地植物や高山植物の他、世界各地の山野草が集められている。
リンドウ属 verna
ヨーロッパアルプスの高山の岩場や牧草地に自生するリンドウ科の花。アルプスのトレッキングではよく見られる花なので、詳しい様子をみるのに大変参考になる。ただ、ネットではアルプス三大名花の一つとの解説もあるが、三大名花~エンツィアン~ は "チャボリンドウ" のことを言うらしいので、ネットも注意がいるだろう。
タマシャジン(キキョウ科)
ヨーロッパアルプスの山地の岩場などに見られる多年草。和名がついているので、園芸品種として出回っているのだろう。自生地が外国の植物は名前が調べにくい。植物園等に植えられていると海外で撮った写真と比較できるので助かる。
アサザ(ミツガシワ科)
独特の繁殖様式~異型花柱性~をもつ。花柱が長く・おしべの短い「長花柱花」と、花柱が短く・おしべが長い「短花柱花」を持つ個体があり、異なる花型の間では種子繁殖ができない。この花は箱根には生育していない(我が市には生育)。
ヨーロッパアルプスやピレネー山脈のフラワートレッキングで出会った花がここでも見られ、大変参考になった。できれば、もっと近くにこんな施設があればいいのになあ・・・! っとため息が出る。
箱根湿性花園のページは・・・・・こちらからどうぞ
(2)5月20日 箱根の返りに高尾山を散策
高尾山に咲く ~セッコク~
洋ランの「デンドロビウム」の一種、着生欄の石斛が野草園で咲いていた(上の写真は駅で撮影)。日本の固有種~アカネ科のイナモリソウ~も散策路にたくさん咲いていた。
花冠裂片がフリル状に内側に捲れているので、変種の"ホシザキイナモリソウ" なのかもしれない。
(3)6月5日 入笠山湿原散策
長野県中西部にある南アルプス~赤石山脈~の北端にある "入笠山(標高1,955 m)"。山麓には日本スズランの大群落が、周辺には大阿原湿原や入笠湿原などがあって湿地生植物が生育している。
入笠山(にゅうかさやま)周辺 Map
当日は "ニホンスズラン" の大群落を目的に行ったのだが、それ以上の成果があった。
ニホンスズラン
釜無ホテイアツモリソウ
キバナアツモリソウ
ホテイアツモリソウやキバナアツモリソウ、クマガイソウの他にクリンソウ、サンリンソウ、クリンユキフデ、ニホンサクラソウなどの山野草が旬を迎えていた。
入笠山の植物は・・・・こちらからどうぞ
(4)10月14日 湯沢高原アルプの里 ~ 秋を観る ~
森と水と岩に囲まれたアルプの里は、大小さまざまの岩で作り挙げられたお花畑に高山でしか見ることが出来ない植物がシーズンを通してみられる。外国の花もあるのでトレッキングの事前事後に行くこと考えている。
アルプの里は、トレッキングMapにも位置づけられている。いつかはこの道も歩いてみたい。
ヒダカミセバヤ
ヤマトリカブト 初めて見た ~花弁~
セイヨウダイコンソウ
チャボリンドウ
セイヨウダイコンソウやチャボリンドウはアルプスやピレネーのトレッキングでけっこう出会う花。
ただ、チャボリンドウはアルプス三大名花の一つ~エンツィアン~とも言われているが、他のリンドウ属を当てている解説もあるので、詳細は・・・?。
アルプの里~秋~は・・・・・こちらからどうぞ
(5)7月20日~30日 イタリアアルプス散策
イタリア・アオスタ州チェルヴィニアから眺めた ~モンテ・チェルヴィーノ~
アオスタ州の ~アルプス Map~
モンテチェルビーノはスイス側では"マッターホルン"と呼ばれている。7月後半ハイキング・トレッキングツアーに参加(6日間に7回のトレッキング・ハイキングを行う。上図参照)。
初めて出会う花がたくさんあって、アルプスの花を楽しむことができた。
***リンドウ科 リンドウ属 の 花***
リンドウ属 kochiana ~チャボリンドウ~
リンドウ属 clusii ~オオバナリンドウ~
チャボリンドウもオオバナリンドウも アルプの里 で見た花とよく似ているが、花弁の内側に鶯色の斑点があることや外側が鶯色を帯びていることなどの違いがあるようだ。
アルプの里の "チャボリンドウ" と上の画像が同じオオバナリンドウではないのかなとも・・・?
リンドウ属 verna
リンドウ属 nivalis
リンドウ属 bavarica
リンドウ属 orbicularis
上4枚の画像は同じリンドウ属の中でもよく似ている。一枚目の "リンドウ属 verna" は箱根湿性園の花と同じ名前だが、茎下部の根生葉が違うように思える。
国内に自生していない植物に名前をつけるのは大変難しい。たった一冊の「アルプスの花」図鑑やネットで検索しているが、現地で聞いたものの他は常に???がついてしまう。
リンドウ属 ramosa
この花の名前は・・・・・確かだ。日本には自生せず、園芸店にも出回っていない。が、現地のガイドさんが持っていた図鑑で確かめているので間違いない。この図鑑が欲しかった、手に入れることができなかった。今でも悔やんでいる。
***キキョウ科 の 花***
タマシャジン (タマシャジン属 hemisphaericum)
和名があって箱根湿性花園にもあったので、園芸店に出回っていることは確かだ。この花の形から爪を連想することができる。現地では "鬼の爪"(もちろん現地の呼び名で)と呼ばれることもあるという。
タマシャジン属 betonicifolium
一枚上の画像~タマシャジン~ と同じキキョウ科タマシャジン属の花。花冠の形が異なるので違いがよくわかる。
タマシャジン属 betonicifolium
初めてみた花で、1カ所でしか見ることができなかった。同じタマシャジン属の花とは思えない形だった。
ホタルブクロ属 cenisia
ホタルブクロ属 rotundifolia ~イトシャジン~
ホタルブクロ属 barbata ~ミヤマツリガネソウ~
ホタルブクロ属の花も、今回初めてみたものがたくさんあった。特に ホタルブクロ属 cenisia の花は、小さな株に比べて大きな花がついていたのでつい見とれてしまった。
アオスタアルプスのトレッキングでは、たくさんの初見の花に出会えた。一度ずつ歩いただけだが、スイスやオーストリアアルプス、ピレネー山脈より多くの花を見ることができた。
***** アオスタアルプスの花は次回トレッキングでもお伝えします *****
来年も、まだ見たことのない花を求めて・・・・・花旅を続けたい!!
こんな想いがまた湧いている。
☆☆☆☆☆ おまけ ~切り薔薇 ~☆☆☆☆☆☆
開花した ~マリアカラス~ & 開花中の ~ジュビレ・ドゥ・プリンス・ド・モナコ ~
花瓶に挿して花を楽しむ(12月17日)。 剪定時(4日)に蕾だった薔薇も、水切りや切り口を焼いたことで咲いてくれた。今蕾の状態のものはどうなるだろうか・・・?
次回はトレッキング~総集編~を予定しています。
ご訪問ありがとうございました。