☆☆☆☆☆ 現地案内看板から ☆☆☆☆☆
今日はチェルヴィニアから、ロープウエイ等で赤い矢印をプラト・ローザに上がる。展望台からの絶景を堪能した後、プラン・メゾン中間駅まで降りて昼食(山小屋)。そこからハイキングがスタートする。緑の矢印に沿ってオリオンデ小屋、その上の南壁登山のベースキャンプ地(Croce Carre)まで登る。
そして宿泊地オリオンデ小屋に戻る。明日の“ハイキング・5” は水色の矢印をチェルヴィニアまで下る。
・・・・・ 今日・明日のハイキングコース
☆☆☆ プラト・ローザ展望台 を 目指す ☆☆☆
中間駅 ~チーメ・ビアンケ(シーメ・ビアンケ)~
ここまで登ると、モンテ・チェルヴィーノの岸壁が グッ と近づく(6人乗りゴンドラが次々と)。
チーメ・ビアンケ駅から 山頂駅を見上げる
標高3,480mの “プラト・ローザ展望台” は ロープの先の雲の中だろう? 雪の上を動く人影が見える。
山頂展望台が近づく ~入青色の湖が ずっと下の方に見える~
~LAC GILLET~ と ~LACS DES CIME BIANCHES~ という氷河湖(どちらかが人造湖かも?)。
プラト・ローザ展望台 に 到着
ここは、・・・ 真っ青な空、黒っぽくゴツゴツした岩山と、遠くには雲に覆われ雪を被った山々、そして足下は雪。そんな世界が広がる。右下の雪と遠くの山はスイス、そして左の展望台にはスイス・イタリアの国境線が通る。
展望台から眺めは・・・・モンテ・チェルヴィーノはこれだけ?
ここはスイス・イタリア国境の広大なスキーリゾート地。山を眺める人よりもスキーを楽しむ人の方が多いと言うことだろう(わかってはいたが、ちょっと残念)。
山頂展望台のロッジ
ロッジを廻ってみたが、やはり山はよく見えなかった。ロッジのオーナーに “国境がこの中のここを通っているんだ” と聞いた。その場所に立ってはみたが、説明も何もないのでまたがっかり。やはり、スキー場なのだ。
山頂展望台から ~クライン・マッターホルン~
正面の(黒い)高い山が “クライン・マッターホルン(標高3,890m)” で、ヨーロッパで最も標高の高いところにあるスイスの展望台。ここプラト・ローザ展望台からはロープウエイで結ぶ工事の真っ最中だ。
この画像の左の建物はイタリア、私の立っているあたりが国境、正面の山がスイス。スキー場は左へ降りるとスイスへ、右へ回り込むとイタリアへ行ける。チーメ・ビアンケ駅から見た雪上の動くものはイタリア側へスベり降りるスキーヤーだった。
完成すると、この展望台からゴンドラでスイスの展望台まで行ける。ツェルマットとチェルヴィニアがゴンドラという乗り物でつながるのも間もなくのことだろう。
☆☆☆ プラン・メゾンの小屋で昼食 ・・・オリオンデ小屋へ向かう ☆☆☆
プラン・メゾン駅前からオリオンデ小屋方向を眺める
オリオンデ小屋ま(小屋は見えていないが、写真のほぼ中央付近だろう)では、ここから約1kmで標高差も150m。歩いて約1時間半くらいだろうか。
お花畑が続くのだろう・・・・と 期待!
雪を被った山の手前に ~薄紫の大群落~
シャジクソウ属 アルピヌム(マメ科)
日本の高山にある “シャジクソウ” の仲間。よく見ると白花も混じっている。これだけの大群落は初めて。
シャジクソウ属 バディウム(マメ科)
花の色は、初めは光沢のある黄色だが、次第に下の方から焼け焦げた色に変わってくる。
アルプスアザミ ~アザミ属スピノシスシムム(キク科)~
この花の大群落も珍しい。
オキナグサ属 アピィーォリア(キンポウゲ科)
左:花 右:花後に、花柱が羽毛状に伸びる
イワダイコンソウ(バラ科)
花後、同じバラ科のキョクチチョウノスケソウやチングルマなどのように“花柱”が伸びて羽毛状になる。
ホタルブクロ属 ケニシア(キキョウ科)
花を見るとカンパニュラ(ホタルブクロやキキョウ)の仲間とよくわかるが、株が小さくて花だけが目立つこの花初めての出会いだ。
ムラサキイヌナズナ属 ピレナイカ(アブラナ科)
“ムラサキイヌナズナ属” の花も所見だ。花の色は別にして、日本の“シロバナノイヌナズナ(イヌナズナ属)”に似ている。
キク属 アルピナ(キク科)
高地に咲く“フランスギク”(日本に帰化している)のような感じの花。
イワツヅリ(ユキノシタ科)
キジムシロ属 アウレア(バラ科)
日本の低地~亜高山に見られる“キジムシロ”に花も葉もよく似ている。
キンポウゲ属 グラキアリス(キンポウゲ科)
花の色が、白色 ~ ピンク色 ~ 濃紫色へとかわるらしい。
コケマンテマ (ナデシコ科 マンテマ属)
マンテマの仲間の中では最も小型で、1cm程度の葉が集まって苔状に育つ。その中から5cm位の花茎を立ち上げ、花を付ける。緑の“コケ”の中にピンクの花が咲いているのでよく目立つ。
シオガマギク属 ケルネリ(ゴマノハグサ科)
タマシャジン属 グロブラリイフォリウム(キキョウ科)
岩場のへこみに張り付くように根出葉が広がり、その中から花茎を立ち上げる。花は大きさ1cm位の管状花が4~12個集まっているので、葉に対して大きく見える。この花も初見。
ドロニクム属 グランディフローラム(キク科)
岩場にまとまって咲いているので、遠くから見てもよく目立つ。
☆☆☆ オリオンデ小屋が見えてきた ☆☆☆
オリオンデ小屋目前
写真ではハッキリしないが、右端の歩いている道の先に小屋の屋根が見えてきた。谷底の方に見えるのが、今朝後出発したチェルヴィニアの街。
モンテ・チェルヴィーノ南壁斜面を見上げる・・・氷河が垂れ下がっている
この(懸垂)氷河は消えつつあるのだろう。今立っている地点には1974年までは氷河の先端があったという。45年たった今、あそこまで溶けていったと言うことになる。このまま進むのかなあ・・・?
氷河の消え去った地点を通過すると、もうそこにはオリオンデ小屋が。
オリオンデ小屋正面
各自部屋に荷物を置いて、身軽な服装で、更に1.5時間程度のハイキングを続ける。この小屋は一部屋2段ベッドで、トイレ・シャワー付きの贅沢な部屋。こんな山小屋は日本では味わえないだろう。
☆☆☆ 南壁登山のベースキャンプ地~Croce Carre~ 往復 ☆☆☆
オリオンデ小屋を山頂方向にむかって登る
目的地~Croce Carre~は ・・・ 斜めに下がる雪渓の右上か?
昔の南壁登山ベースキャンプ地から眺める
2,950mの地から今朝登ってきた方向には ~大パノラマ~が広がっていた。
4回目のハイキングはオリオンデ小屋に戻って終わる。
シャワーを浴び、夕食が待っている。
次回はオリオンデ小屋 ~ チェルヴィーノの街へトレッキングを予定しています。
ご訪問ありがとうございました。