☆☆☆☆☆ ② ブライトホルンの山々を眺めながら、ブルー湖を目指すトレッキング ☆☆☆☆☆
~~現地案内パンフレットから~~
出 発 シャンポルクからバスに乗車 セントヤクーエスへ
トレッキングスタート(標高1,710m 上写真の赤丸)
ブルー湖を目指す (標高2,219m 同上の 青丸)
標高差:約510m 歩行距離:約510m 約9km
※間違いを訂正しました(mimimomoさん ご指摘有り難うございました)
上中央のピンクの楕円がブライトホルン(標高4,500mを超す山群)
上左端のピンクの楕円がプラトローザ(標高3,480m 展望台がある)
歩き始めると、直ぐに街をハズレて針葉樹林帯を進む。前方に氷河をのせた山が見え隠れする。
ケンタウレア・ モンタナ (ケンタウレア・ネルポサ か?)
ヤグルマギク属の仲間。園芸用として流通している和名は:ヤマヤグルマギク。
※ 植物名は主に「高山植物ポケットガイド」(岡田千代子)によるほか、日本の各種図鑑やネット検索等を参考に付けている。怪しい名前には<?>を付けているが、それでも違うものがあると思います(ご容赦ください)。
ベルバスクム・ニグルム (ゴマノハグサ科 モウズイカ属)
モウズイカの仲間は日本にも帰化している。
パラディシア・リリアストルム(ユリ科) ・・・・・(?)
セイヨウノコギリソウ(キク科)
ヨーロッパ原産で白花と淡紅色の花がある。日本各地に野生化しているものもある。
ヒプポクレピス・コモザ(マメ科)
枝が放射状に伸びている。
ベロニカ・カマエドリス(ゴマノハグサ科 クワガタソウ属)
クワガタソウの仲間は、“ミッフィーブルート”や“マダムルシア”と言う名で園芸店に出ているという。
リリウム・マルタゴン(ユリ科 ~マルタゴン・リリー~)
PIAN DI VERRAの大草原
スタートしてから約2時間。雄大な自然と色鮮やかに咲き競う花を眺めながら、ゆっくりと歩いてきた。林を抜けるとそこに大草原が広がる。目の前にはカストル(4,228m)とポルックス(4,092m)が見えてきた(写真中央で雪の上に顔を見せているのがポルックス。その右で山頂に雲がかかっているのがカストル)。
キバナノコマノツメ(スミレ科)
この花は国内の高山によく見られる花だが、命名の元になる基準標本がヨーロッパにあることがわかった。
アンティリス・バレシアカ(マメ科)
マメ科特有の“エンドウ豆”のような花を付けている。クリーム色の花弁に紅紫色の蝶形花が目立つ。アンティリウス属の仲間には、黄色の花のブルネラリアもたくさん咲いている。
セイヨウミミナグサ(ナデシコ科)
ヘリアンセマム・ヌムムラリウム(ハンニチバナ科)
花色は、黄色の他にピンク色も見られる。
ヒメギンナデシコ(ナデシコ科)
このナデシコはヨーロッパに広く分布しているという。“ヒメナデシコ”と違うのだろうか?
PIAN DI VERRAの大草原は ・・・・・ お花畑
“カストル” の雲が晴れかかってきた。
ヒポコエリス・ウニフローラ(キク科 エゾコウゾリナ属)
日本のエゾコウゾリナに似ている。
タカネシオガマ(ゴマノハグサ科)
別名を“ユキワリシオガマ”と言う。中部地方以北~北海道の高山に見られる。この花もヨーロッパに基準標本がある。
ピレネーフウロ(フウロソウ科) ?
昨年ピレネー山脈のトレッキングで見た花。ネット検索ではピレネーの固有種(地中海周辺の山岳地帯原産とも)とあったが、ここはアオスタアルプスだが、ヨーロッパや日本に帰化しているとのことなので、あっても不思議はないだろう。
センペルビブム・クノイデム(ベンケイソウ科 クモノスバンダイソウ属)
センペルビブム属(クモノスバンダイソウ属)の仲間は、ロゼットタイプの多肉植物(写真上右の株元に多肉化したロゼット葉が見える)。現在いろいろな品種が世界中で流通している。
スカピオサ・ルキダ(マツムシソウ科)
和名:“セイヨウマツムシソウ” とあるが、“マツムシソウ” との違いがよくわからない。
セドゥム・ダシフィルム(ベンケイソウ科 マンネングサ属)
葉は、最初青みがかった緑色をしているが、暑くなると赤み(写真)を帯びてくる。クモノスバンダイソウと同様に多肉植物。セドゥム属(マンネングサ属)の仲間は園芸植物 “ヒメホシビジン” として知られている。
PIAN DI VERRAの大草原~お花畑~を越え、その上のブルー湖を目指す
ブルー湖は この流れの直ぐ上
ブルー湖(標高2,219m)
歩き始めから約3時間。目指すブルー湖が目の前に現れる。残念ながら山の方には雲がかかってきている。しかしだけ休憩してから下山。昼食は途中の山小屋になる(午後1:30頃 ハムとチーズが待っている)。
PIAN DI VERRAを後にしてセントヤクーエスに戻る
昼食・休憩を含めて約6時間、2日目のトレッキングは終わる。珍しい花にたくさん出会えた。
リンドウの仲間だろうか・・・?
スイス・フランス・オーストリアのアルプスでは出会えなかった花を、今日のトレッキングの最後に見つけた。明日になったら、ガイドさんに名前を尋ねてみようと思った。
今日の宿泊地 ~チェルヴィニア~ へ向けてシャンポルクを後にする
バスのついた途端、スコールが襲ってくる。
チェルヴィニアまで約70km。昨日に続き、今日も大変ラッキートレッキングとなった。
間もなくチェルヴィニア ・・・・・ 車窓からの眺めも抜群
チェルヴィニアの街
午後5:15 標高4,478mのモンテ・チェルヴィーノ山の麓 ~チェルヴィニア(Breuil-Cervinia 標高2,050m)~に到着。街周辺はスキーリゾート地で、リフトやゴンドラを使って3,480メートルに位置するプラト・ローザを越えるとスイスのツェルマットの街へ行くことができる。
街の背後にモンテチェルヴィーノ(マッターホルン)の山が迫る。
~~~ この街に2連泊 ~~~
明日は街の南東方向にある ~Cheneil 村からフレイダ峠を1周するトレッキング~
~~~ どんな景色が待っていてくれるのかな ~~~
(次回をお待ちください)
ご訪問ありがとうございました。