高尾山散策コース
京王線高尾山口駅 - 六号路 - 途中から稲荷山コース - 山頂周遊5号路 - 山頂 - 4号路 - いろはの森コース - 日影沢 - 日影BS - 京王線高尾山口駅 (このコースで約6時間と、時間を十分にかけて楽しんだ。)
まだ出会ったことのない、たくさんの花が待っていてくれた
「ハナネコノメソウ」 (ユキノシタ科)
残念ながら、花は終わりの時期に。雄蕊の赤い葯をつけている個体はわずかしかなかった。 白い萼裂片と暗紅色の葯のコントラストが綺麗!
高尾山であいたかった草花・その2「花猫の目草」に出会えた
「ヨゴレネコノメソウ」 (ユキノシタ科)
葉の表面にある灰白色の斑紋が汚れのように見えることからこの名があるようだが、こんな名で呼ばれるのが気の毒だ。よく見ると、いい花だ。
花の周りにある苞葉は黄色で花弁はない。雄蕊・雌蕊は白っぽく見える萼片に包まれている。雄蕊は8本(4本?)で、萼の外に飛び出している。開く前の葯は赤紫色~暗紅色で(母種のイワボタンは黄色なので、この時期に区別ができる)
こちらの方が新潟では普通に見られる。
「ミミガタテンナンショウ」 (サトイモ科)
仏炎苞の筒口部が横に張り出して耳のようになっている。こんな特徴のある“マムシグサ”なら1回見たら忘れない。山菜の中に紛れ込んだマムシグサを口に入れて噛んだことがあるが、口の中が痛くなって腫れあがってしまった。漢方の生薬といわれているが、大変な草だ。
「キブシ」
東北・北陸日本海側の多雪地帯に見られるのは葉の裏側に短毛が密生する“ケキブシ”といわれている。どうやら、私が見ているのはケキブシのようだ。
「ミツバツツジ」 (林の中、遠くからもよく目立つ)
似た花に“トウゴクミツバツツジ”があるが(分布も重なっている)、雄蕊の数が異なる。ミツバツツジは雄蕊が5本、トウゴクミツバツツジは10本あるので、花に時期は区別が容易である。
「ツルシキミ」 (ミカン科)
「ツルシキミ」 「ミヤマシキミ」
花が満開のこの時期、強い香りが漂っている。
いろんなスミレが咲いていた
(名前がはっきりわからないものもある)
「ナガバノスミレサイシン」
「タチツボスミレ」
タチツボスミレは、ごく普通に見られるスミレだが、ここ高尾山で見ると違った種に見えるのはどうしてだろうは。花の色が淡紫色(写真は、デジカメ撮影のため色が実際より若干青みがかっているように思える)で、地上茎があること、托葉が櫛の歯状に切れ込んでいることなどが特徴。
「エイザンスミレ」
高尾山では普通に見られ新潟では自生していないので、葉身が深く切れこんでいる“ヒゴスミレ”や“ナンザンスミレ”と同様に園芸店に出回っている。花色も白~濃いピンクと変異が多いようだ。
「マルバスミレ」
「ケマルバスミレ」
花の色は若干ピンクががった白で、全体に毛がある。しかし「マルバスミレ」と「ケマルバスミレ」を区別していない植物図鑑もある。
「ニオイタチツボスミレ」
花柄にビロード状の毛が顕著とされているが、この個体はあまりはっきりとはしなかった。しかし、濃紫色の花色で中心部が白く抜けていること、花弁が丸みを帯びていることなどから、どうやらニオイタチツボスミレのようだ。
「ヒナスミレ」
木の花も新潟では自生していない。綺麗なピンク色が印象的なスミレだった。
「タカオスミレ」
やっと、“タカオスミレ”に出会えた。昼食後、山頂から「いろはの森」をおりる。山頂付近からずっとタカオスミレの品種であるヒカゲスミレばかりだったので、半ばあきらめていたが、日影沢の道ばたでこの暗赤褐色の葉を見つけることができた。(きゅーさんに感謝!!)
「タカオスミレ」 「ヒカゲスミレ」
“タカオスミレ”や“ハナネコノメ”をはじめ、初めての出会いを楽しむことができた。(もちろん天候も味方してくれたが) 観察路沿いに“ヤブツバキ”が咲いている。我が家の雪椿や藪椿も今が見頃を迎えている。
いろんなスミレが迎えてくれた高尾山、またいつか時期をずらして訪れてみたい
谷川岳
関越高速道で、この山の下を通過するともう新潟県。湯沢はまだ厚い雪に覆われている。
またいつか、この道を通って高尾山を目指したい そんな山裾さんぽでした。
ご訪問ありがとうございました