オウレンの仲間
「キクバオウレン」
常緑で根生葉の小葉が菊の葉のように見える。写真上のように、春先、枯れた地面の上に、明るい陽射しを浴びて10cmほどの花茎が目立つ。根茎は黄色で、これを干したものが生薬の黄蓮。
雄花 と 雌花
雌雄異株のものと雌雄同株のものがある。春3~4月の頃に、5~10センチの花茎を伸ばし、茎先に2~3輪の白い小さな花を咲かせる。花弁状に見えるのは萼片。
「ミツバオウレン」
本州中部以北から北海道の亜高山帯~高山帯の針葉樹林の林縁や湿地などに生育する高山植物。6~8月頃、5~710cmくらいの花茎の先に、1個の花をつける。白い花弁のようにみえる萼片は5枚ある。3枚の葉が特徴。
「シラネアオイ」
北海道から本州中部の日本海側にかけての山地帯~亜高山帯のやや湿り気のあるところに生育。高さは20-30 cm。花は5~7月頃に咲く。淡い紫色の花弁に見えるのは萼片で、4枚ある。私の山菜採りのコースには、斜面のあちこちに、競って咲いている場所がある。
この花に出会えるのを楽しみに、毎年の山菜採りにでかけている
「フクジュソウ」と「セツブンソウ」
「フクジュソウ」
北海道から九州にかけての山林に生育。初春に黄色い花を咲かせる。日光を花の中心に集め、その熱で虫を呼んでいるという。確かに、パラボラアンテナのような花は、日光が当たると開き、日が陰ると閉じるようだ。
「フクジュソウ」
“スプリング・エフェメラル” の代表のような草花。元日草(がんじつそう)や朔日草(ついたちそう)、福寿草という別名(和名)もここからきているのかもしれない。
「フクジュソウ」 「黄花セツブンソウ(西洋セツブンソウ?」
「セツブンソウ」は関東地方以西の、主に石灰岩地域に多く生育する、高さ10cmほどの草花。花は福寿草と同じで、2~3月頃に咲く。黄色い花弁のように見えるのは萼片。「セツブンソウ」の萼片が白色に対して、「西洋セツブンソウ」は黄色である。
「 雪割草」
「オオミスミソウ」
「雪割草」として販売されている草花は、「ミスミソウ、オオスミソウ、スハマソウ、ケスハマソウ」などだろう。花の色や形も極めて変異に富んでおり、鮮やかな園芸品種が作り出されている。
毎年3月末に通っていた山は、この時期 “スプリング・エフェメラル” と呼ばれる草花が山裾の斜面一杯に花を広げている。オオミスミソウ、カタクリ、イチリンソウやニリンソウ、キクサキイチゲ、等々である。
早春の山野草の開花の足音も聞こえてくるような気配が、・・・・・
春を待ちきれずに、撮りためた写真の中から山野草を集めてみた。新潟の山裾は未だあつい雪の下に。中庭も時折降る雪のために表面が凍ったりしている。寒さを乗り越える「春化処理」の必要なチューリップなどの球根類は確実に芽が出始めている。
冬咲きクレマチス「アンスンエンシス」
この寒い中、ベランダには寒さに耐えて「アンスンエンシス」というクレマチスが咲き始めた。クレマチスは“キンポウゲ科 クサボタン属”の仲間で、よく見ると、テッセンやクレマチスの仲間はセンニンソウやハンショウズルによく似ている。(クレマチスがキンポウゲ科というのは最近わかった)
ご訪問ありがとうございました
キンポウゲ科の早春の草花は “michi 山野草図鑑”でも紹介を始めました。
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イチリンソウの仲間たち ・・・・・こちらから
早春の草花(シラネアオイ、オオミスミソウなど) ・・・・・ こちらから
クレマチスの仲間など ・・・・・ こちらから