③ アズマイチゲ
(早春季植物)スプリング・エフェメラルの一種
落葉広葉樹林の若葉が広がる頃には地上部は枯れ、翌春まで地中の地下茎で過ごす
主に温帯の落葉樹林の林床・林縁に生育。根茎は横に這い、葉は2回3出の複葉で小葉は3つに分かれている。花茎は高さ10cm程度で、3枚の葉が輪生し柄がある。花は白色で、3月から5月にかけて茎の上に1つ咲く。花弁はなく、花に見える萼片は8~15枚(あるいはもっと多い)と変化が大きい。
キクザキイチゲに似ているが、こちらは葉の切れ込みが浅く、垂れ下がることで区別できる
④ ハクサンイチゲ
高山の代表種で、中部地方以北から東北地方の亜高山~高山帯の湿った草原に生育。花期は6 ~ 8月で、雪の解けた跡に群生が見られる。
花に見える白色は萼片で、5 ~7枚といわれているが、もっと多いものがたくさん見られる
茎の途中にえりまきのような柄のない葉がつき,そこから数本の花柄が伸び、それぞれに一花を開く。名前は“白山一華(花)”という意味で、初め石川県の白山に基準種がある。
⑤ アネモネ
花は一重咲、八重咲があり、色も桃、青、赤、白等様々で、野生種ばかりではなく園芸品種が栽培されている。他のイチリンソウ属と同様に、花弁はなく、花弁状に見えるのは萼片。
和名をボタンイチゲ(牡丹一華)とかハナイチゲ(花一華)などと呼ばれている。アネモネの学名はAnemone coronaria。“Anemone”というのは、キンポウゲ科イチリンソウ属(別名:アネモネ属Anemone)の総称。
⑥ シュウメイギク
貴船菊 ( きぶねぎく Japanese anemone)
秋明菊(シュウメイギク Anemone hupehensis) の原産は中国(秋牡丹)。日本の野生種は中国から入ってきたものが野生化したのかもしれない。花弁がなく花に見えるのは萼片。高さは90~120cmと他のイチリンソウに比べて大きくなる。秋に白又は赤紫色の花を咲かせる。
ご訪問ありがとうございました
アネモネもシュウメイギクもイチリンソウの仲間でした。私も初めてわかりました。そういえば、葉のの付き方や花の形が似ていますね。
イチリンソウの仲間たち(その3)は 「キクザキイチゲを予定」