☆☆☆☆☆ 現地案内看板から ☆☆☆☆☆
クールマイヨールから モンテビアンコを巡る
赤い矢印:クールマイヨール(左下)からロープウエイ~リフトを乗り継いで、標高1,956mにある “Rif. Maison Vieille(メゾン小屋)”へ。そこから最後のハイキングがスタートする。
二つの湖(Lac Checrouit ~2,161m~ と Lacs des Vesses ~2,323m~)を通過して、Damon手前の標高2,350m地点 までを往復する。途中で、そそり立つモンテビアンコを見上げ、ミアージュ氷河と氷河が流れ下るヴェニ谷を眺め、高山植物との出会いを楽しむ。
☆☆☆☆☆ クールマイヨールへ ☆☆☆☆☆
グランド・ジョラス(車窓から)
クールマイヨールの街が近づくと、モンテビアンコ(モンブラン)に続くグランド・ジョラスが背後に見えてくる。
グランド・ジョラス と ダンディ・ジュアン針峰(左端:巨人の牙)
ドローネでロープウエーに乗る
メゾン小屋 と モンテビアンコ
左端:標高1,956mにあるメゾン小屋(Maison-Vieille)。背後にモンテビアンコ南面の峰々が続く。この小屋からハイキングがスタートする。
モンブラン山群の最高峰(4,810m)は・・・正面の山の左奥の方かな?
正面の雲の影がかかっている山が “クールマイヨール・モンブラン ~4,751m~” だろうか。その山体部分が“椅子(ソファ)” の形に見えることから “アレマンの椅子” と名付けられている。左肘に当たる尖った山が“ノイレ針峰 ~3,772m~” で、その右を流れ下る氷河は “ブレンバ氷河” だろう。
モンテビアンコの南面を眺めながら歩く
“クールマイヨール・モンブラン” の下方にヴェニ谷が、向かって左から右方向へ流れている。その谷がクールマイヨールの街でフェレ谷と名前を変える(写真右奥方向の谷)。
フェレ谷方向の眺め
“Lac Checrouit” 付近を通過
看板(左端)には、“TMB” と言う文字が見える。ここは “ツールド・モンブラン” のコースの一部となっている。
最後のハイキングは、TMBのコースの “ほんの一部“ を歩いている。いつかは、このTMBの全コースを歩いてみたいと思っていたが、・・・・・(もう無理と諦めている)。
モンブラン山群は、国境を越えて、フランス側へ続く
前方の氷河のある山はフランス側のアルプスなのだろう。素晴らしい眺めが続く。
折り返し地点~Damon付近~から眺めた・・・モンブラン山群・・・
左端は国境を越えたフランス側の氷河。正面が “アレマンの椅子”。右端はグランド・ジョラス。
埋没している氷河
アレマンの椅子の左を流れ下る “ミアージュ氷河” (上方向から流れ、ヴェニ谷に沿って右方向に曲がって下る)は氷が土砂に埋まっているため、黒~灰色に見えている。灰色の氷河の左端に、小さなミアージュ氷河湖が見える。
もう少し歩くと、その氷河湖まで行けるのだが(残念ながら、ツアーはこの辺で引き返す)。
Damonからの復路は、来た道を引き返す
右手に見てきたモンテビアンコの山々を、帰りは左手に見ながら戻る。
☆☆☆☆☆ 途中で 出会った ~花~ ☆☆☆☆☆
帰路は ・・ お花畑を ・・ 眺めながら ・・ ゆっくりと下る
カラフトゲンゲ(マメ科)
この花は北海道の高山や礼文島に自生している。
キンポウゲ属 グラキアリス(キンポウゲ科)
グラキアリスの花
直径3cm程度の杯形の花冠。初めは白色だったものが徐々にピンク~濃紅色となってくる。白色のものとは別の花のよう場感じになってくる。
斜面いっぱいに・・・黄色の絨毯
キンポウゲ属 モンタヌス(キンポウゲ科)
ゲンゲ属 アルピヌス(マメ科)
花弁の先端が淡紫色~濃紫色と変化が大きい。
ハマカンザシ(イソマツ科 アルメリア属)
ハマカンザシは園芸品種名。学名:“アルメリア・アルピナ~Armeria alpina~” 。アルプスの標高2,000m付近に分布するようだ。
別名:マツバカンザシ(松葉簪)、松葉のような細い葉が特徴。日本には明治の中頃に入ってきたようだ。
フウロソウ属 シルバティクム(フウロソウ科)
「フウロソウ属」の仲間は、多くは「・・・風露(フウロ)」と呼ばれている。ハクサンフウロやアサマフウロ、グンナイフウロなどがある。上の写真は “タカネグンナイフウロ” によく似ている。
フキタンポポ属 ファルファラ(キク科)
和名: “フキタンポポ” と言う名でロックガーデンに植えられていることがある。
雪解け直後に一斉に咲く(1枚上の画像のように、雪渓の廻りに咲いている)。
ホタルブクロ属 ロンボイダリス(キキョウ科)
標高1,000~2,000mの草原などに生え、草丈は30~60cm程度になる。青色の花が茎上に5~10個程度咲くという。
リンドウ属 ルテア(リンドウ科)
草丈が1m以上にもなる。何本もまとまって咲いていると、遠くからもよく目立つ。
ハイキングを終え、メゾン小屋に到着
午後1:00頃 スタート地点の ~メゾン小屋~ に到着。昼食はこの小屋で。外のテントに入った途端、黒雲に覆われ、スコールに襲われる。慌てて小屋脇に移動、雨を眺めながらの食事に。みんなでいただいた三色のスパゲッティ(トマト・カルボラーナ・キノコ)の味が忘れられない。
最後に見納め ~~ モンテビアンコの南面ーーグランド・ジョラス ~~
ダブルリフトにて Couegne へ下る・・・(そしてロープウエーでクールマイヨールへ)
クールマイヨールで グランド・ジョラス に さよならを
アオスタ アルプスを歩く ~ハイキング・トレッキング~ を終わります。
ご訪問有り難うございました。