☆☆☆ まずは水辺から ☆☆☆
山頂はまだ雪に ・・・ 流れ下る水も、冷た~い!
五頭連峰麓の案内板
五頭連峰は新潟県北部・越後平野の東に連なり、新潟・山形・福島3県境の飯豊山地の前山で、松平山(標高954m)ー五頭山(標高912m)ー菱ヶ岳(標高974m)と北東から南西に連なる山地。その中央に位置するのが五頭山。峰が五つあることから五頭山と名づけられた。
五頭山から流れ下る川沿いに歩く。
ネコヤナギ
開花したばかりで黄色の花粉が目立つネコヤナギ
春の訪れを告げる植物で、他のヤナギ類の開花よりも一足早く花を咲かせる。暖かく湿潤な環境を好み、水際に生育して株元は水に浸かるところに育つという。早春に川辺で穂の出る姿は美しい。
ネコノメソウ(ユキノシタ科)
雪解けの水辺はネコノメソウの緑~黄色がよく目立つ。それでも、例年より広がりが少ないような気がする。いつもは、もっとあちこちに大きな群落をつくっていたように思う。
ネコノメソウ ヤマネコノメソウ
コシジチャルメルソウ・? (ユキノシタ科)
コシジチャルメルソウの花
クサソテツ(イワデンダ科)
シダ植物の多年草。冬に地上の葉は枯れるが、春から初夏に渦巻状の新芽が出てきて美しい緑の葉となる。水はけが良くて湿気があり、比較的日が当たる場所を好む。川沿い近くは陽が当たりやすいので、いち早く芽が出る。食用に採るのはその新芽の部分が山菜として重宝されている「コゴメ」とか「コゴミ」と呼ばれる。
キブシ~ 木五倍子~ (キブシ科 )
狐のかんざし
雑木林や林縁などの半日陰になる場所に生育。湿り気を好むらしく、川沿いの明るい場所で黄色の花が目立っている。日本固有種。狐の花嫁は髪にキブシの簪を挿して嫁に行くという。
ユリワサビ(アブラナ科)
同じワサビ属のワサビと比べて全体に小型で、細く短い。山地の沢や渓流そばの湿った場所に生育。今年も川沿いで、上流から流された砂がたまったところに小さな群落をつくっている。茎や葉、花は、おひたしなどにして食べる。ツーンとした辛さがとてもいい。
フキノトウ ~フキ~ (キク科)
早春、葉より先に花茎が伸び出す。これが蕗の薹と呼ばれている。雌雄異株で、この写真は雄株のようだ。私はフキノトウの天ぷらや味噌汁、蕗味噌などが大好きだ。花が開く前のフキノトウもいいが、伸びたものは花の部分を捨てて、茎と葉を同じようにして食べる。春の苦みがいい。
☆☆☆ 水辺から・・・・・ 山裾へ ・・・・・ ☆☆☆
川原からすこし離れて、・・・・・ 丘陵の斜面を登る
ナガハシスミレ(スミレ科)
別名“天狗スミレ”。長く伸びた距が天狗の鼻のように見える。丘陵斜面のあちこちに小さな群落をつくって咲いている。
エンレイソウ(ユリ科)
落葉樹林のやや湿った場所に 生育する。
青花 キクザキイチリンソウ(キンポウゲ科)
白花 キクザキイチリンソウ(キンポウゲ科)
山地や林内に生育する多年草で、多雪地の山地には普通に見られるようだ。雪解けにその苞葉の間から花柄を伸ばして、白や淡紫色の花を付ける。花は日が当たると開き、夜や雨のときには閉じる。里山散歩には欠かせない花。
コシノコバイモ ~越の小貝母~(ユリ科)
山地の林内や草地に生える高さ10~15cmの多年草。雪解けとともに落ち葉の中から褐色の芽が伸びる。花芽は5枚の葉に包まれているが、葉が展開するにつれて蕾を伸ばし開花する。花は淡い褐白色で、基部に突起のある釣り鐘形。花被片(内花被)の縁に毛状突起があることでほかのコバイモと区別できる。
ヤマエンゴサク(ケシ科)
半日陰になる林縁や疎林内に生育する多年草。 花の色は青紫から赤紫まで幅がある。
ヤマザクラ だろうか ・・・ ?
平地のソメイヨシノはこの日はまだ蕾(とはいえ、14日には満開となっていた)。この麓に咲いている桜は “ヤマザクラ” の仲間なのだろう。ちょっと色が薄くて物足りないが、小さな木ながらあちこちに咲いている。
☆☆☆ 本日の 大収穫 ・・・・・ ワケ ・・・・・ ☆☆☆
春の恵み ~ウスヒラタケ~
春にも茸が採れる。もちろん食べられる。ウスヒラタケは晩秋から春、広葉樹の倒木や枯れ木の幹などに多数重なり合って株状に生える。山菜採りのこの時期、雪が残る里山で出会うと二重の喜びとなる。“ワケ” と呼んでいますが、その「わけ」は わからない。
肌寒い日ではあったが、澄み切った水の流れや早春季の植物たちを見たり、大地の恵み ~山菜や春の茸~を少々採ったりと “里山” 楽しむことができた。
ご訪問ありがとうございました。