素晴しい眺めが広がる
五色ケ原山荘は標高2,480m。室堂ターミナルのあるところとほゞ同じ。昨日は一番標高の高い龍王分岐(2,840m)を越え、途中のアップダウンを経て無事にたどり着いた。山荘の後方には北アルプスの山々が連なる。
ひときわ目立つ「槍ヶ岳」
後方中央:槍ヶ岳 右端:薬師岳
***** ***** 2日目(山とお別れの日) ***** *****
~~ 昨日会えなかった花 撮り残した花を中心に ~~
「キバナノコマノツメ」(スミレ科)
スミレ科の中で、珍しく「・・・スミレ」という字がつかないスミレ。花が黄色のスミレの中で高山帯~亜高山帯に生えるものには、「キバナノコマノツメ」「タカネスミレ」「クモマスミレ」などがある。この3種はよく似ていて分類がはっきりいていないように思う。
「クモマスミレ」(スミレ科)
今回は2種のスミレを見ることができたが、「クモマスミレ」と考えているが、「タカネスミレ」かもしれないと疑っている。
「クモマスミレ」(もしかしたら、タカネスミレなのか? )
「コバイケイソウ」(ユリ科)
尾根に近いお花畑などにあったが、花がほとんど咲いていない。
この斜面も花が少ない。今年は花がお休みの年らしい。
「ミヤマトリカブト」(キンポウゲ科)
別名「ハクサントリカブト」。花はまだ咲き始めで、蕾がほとんど。獅子岳~五色ケ原にかけての道筋に多く見られた。
「ウサギギク」(キク科)
「ショウジョウバカマ」(ユリ科)
低地では春先に咲く植物だが、ここでは雪がとけたばかりのところにやっと蕾を持ちあげている。左はハクサンイチゲの若い株。
「ツマトリソウ」(サクラソウ科)
「トウヤクリンドウ(漢字名:当薬竜胆)」(リンドウ科)
本来は8月後半から咲く秋の花なのだろうが、あちこちで満開の状態だった。この花に会うことが今回の目的の一つであったので、大満足・・・!!
根を薬用にすることから、リンドウ科センブリの茎根を乾燥させたものである「当薬」を使ったのだろう。
「獅子岳付近のお花菜畑」
室堂平を出発した時から、「ハクサンイチゲ」のお花畑があちこちに広がっていた。
「ハクサンイチゲ」(キンポウゲ科)
「ミヤマキンポウゲ」(キンポウゲ科)
室堂平の「ミヤマキンバイ」(黄色い花 バラ科)のように大群落をつくる。しかし、ここではミヤマキンポウゲの大群落は出会っていない。花(本当はガク片)が大きいので、大群落になると見ごたえがあるだろう。
「ミツバオウレン」(キンポウゲ科)
漢字名:三つ葉の「黄連」
「ミツババイカオウレン(別名:コシジオウレン)」(キンポウゲ科)
今思うと、以前からこの花を「ミツバオウレン」と思っていた。しかし、よく見ると花の形や花径の色が違っていることに先月月山に登っているときに気がつき、g_gさんから「ミツババイカオウレン」ではないかとのご指摘をいただいた。ここの「オウレン」は2品種あることがわかった。
漢字名:三つ葉の「梅花黄連」
「ミヤマダイモンジソウ」(ユキノシタ科)
「ミヤマクロユリ」(ユリ科)
「クロユリ」は現在栽培品が販売されているが、本来は北海道以北の低地に生えるもの。全体に大きく、花つきもいい。
ミヤマクロユリは本州の月山、飯豊山地、中部地方の亜高山帯~高山帯の草地に生える。高さは10~20cm位しかない。
「ミヤマチドリ」(ラン科)
「ハクサンチドリ」(ラン科)
獅子岳~五色ケ原の草原によく見られた。
「テガタチドリ」(ラン科)
この写真は室堂平で撮影したもの
「ハクサンコザクラ」(ラン科)
この花も今回の目的の一つ 今が旬!!
五色ケ原の湿原(草原になりつつある湿原かな・・・?)にまだ咲き始めかな
「五色ケ原を振り返りながら室堂に向かう」
月29日~30日の二日間 立山室堂~五色ケ原を往復した。タテヤマチングルマには出会えなかったものの、トウヤクリンドウやハクサンイチゲ、ハクサンコザクラ、オオツガザクラ、タテヤマリンドウ、ミヤマリンドウなど、旬の高山植物に会うことができた。
ライチョウの歓迎を受け、天候にも恵まれ、山荘からのご来光・尾根道からの北アルプスの眺めなどもよく、最高の2日間を過ごすことができた。
「室堂~五色ケ原」終わります。
さて、この後はどうするか・・・・・?
(***** 思案中 *****)
***** おまけ ~ 中庭の柑橘 ~ ****
キンカンは 今が 花の最盛期
檸檬は5~6cm やっと檸檬の実らしさが出てきた。
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