「ハクサンチドリ」(ラン科)
北海道と本州中部地方以北の亜高山帯~高山帯の草地に生育する。右は葉に暗紫色の斑点のある品種で「ウズラバハクサンチドリ」と呼ばれている。
個体数は多くはないが、「ウズラバハクサンチドリ」も咲いている。
「イワベンケイ」(ベンケイソウ科)
北海道と本州中部地方以北の亜高山帯~高山帯の風当たりの強い岩礫地に生育する。雌雄異株で、受精すると雌花の子房は赤くなっていく。
「ヒナザクラ」(サクラソウ科)
東北地方の亜高山帯~高山帯に属する一部の山で、主に雪田の融雪地や湿った草地に生育する。月山では、雪解けの今、8合目以上のの雪渓の周囲に広くみられる。
根生葉は2~4cm程度の長さで、高さ5~15cmほどの小さな花径を伸ばし、白い花をつける。
似ている花に「ヒメコザクラ」がある。こちらは早池峰山に特産する。
雪渓の付近にはこれから花をつける草花がたくさん芽生えている
***** ツツジ科の仲間 *****
「オアノツガザクラ」
北海道と本州中部地方以北の高山帯の草地や岩礫地に生育する常緑小低木。雪田周辺の岩の上にカーペット状に群落を作っている。
典型的なアオノツガザクは壺型の花冠で花柄とガクが帯緑色とあるが、この花のガクは赤茶色である。ツガザクラ属は雑種を作りやすいと言われている。ひょっとしたら、この付近のあおのつがざクラはみんな雑種なのかもしれない。
「ツガザクラ」
本州の東北地方南部~中部地方~大山、四国地方の亜高山帯~高山帯の岩礫地や草地に生育する常緑小低木。
花冠はアオノツガザクラの壺型と違って、鐘形をしている。
「コメバツガザクラ」(花の時期は終わったのか)
北海道と本州中部地方以北、大山などの亜高山帯~高山帯の砂礫地や岩隙に生育する常緑小低木。
「アカモノ」(イワハゼ)
北海道と本州、四国の山地帯~高山帯下部の林縁に生育する常緑小低木。純白の花と濃い紅色の花柄・ガク片のコントラストが遠目でもよく目立つ。
「ハクサンシャクナゲ」(花はこれから)
***** もう山頂が目の前に *****
山頂付近から登ってきた道を振り返る・・・・・雪渓と草原が広がる
「キバナノコマノツメ」(スミレ科)
北海道と本州中部地方以北、四国、屋久島の亜高山帯~高山帯の湿った草地や渓流沿いの岩隙に生育する。
***** イワウメ科 の 花 *****
「イワウメ」(イワウメ科)
北海道と本州中部地方以北の高山帯の岩壁や礫地に生育する常緑の小低木、ここでは岩肌に張り付いたように葉が絨毯状に広がっている。月山でイワウメを見たのは、今回が初めてだった。
「コイワカガミ」(イワウメ科)
北海道と本州の亜高山帯~高山帯の草地や岩礫地や林縁に生育する多年草。
***** バラ科 の 花 *****
「チングルマ」
北海道と本州中部地方以北の高山帯の雪田周辺の砂礫地などに生育する落葉小低木。
チングルマは単独で群落を作ることもある。雪がとけたは乾きやすい砂礫地一帯を埋め尽くしている。
「ミヤマキンバイ」
北海道と本州の亜高山帯~高山帯の砂礫地や草地、雪田周辺に生育する多年草。
砂礫地や雪田周辺に単体で群落をつくることもあ。
***** 月山山頂 *****
山頂は写真上のやや右寄りに社があるところ(画像は2011.7.17撮影のもの)
「ミヤマウスユキソウ」(キク科)
東北地方の秋田駒ヶ岳、鳥海山、月山、朝日山地、飯豊山地などの山頂付近の乾いた草地に特産。
早池峰山に特産する「ハヤチネウスユキソウ」と同様に”エーデルワイス”と近縁
花径が10cm程度で、全体が灰白色の綿毛に覆われている。そんなに目立つ花ではないが、岩と岩の間から数本の花茎をのばしている様は高山によく似合う花といえる。
「ヤマガラシ」(アブラナ科)
北海道と本州中部地方以北の山地帯~高山帯の渓流沿いや湿った礫地に生育するとあるが、なぜか山頂直下の岩の隙間で見つけた。この隙間が生育条件にあっているのだろう。
***** やっと 会えた *****
「ハクサンイチゲ」(キンポウゲ科)
本州中部の高山帯に生育する多年草。
「山頂付近のハクサンイチゲのお花畑」
雪がとけると乾燥するようなところでは、単体でも大群落を作る。ここ月山でも山頂近くの草原では今が旬の時期となっていて、登山客を楽しませてくれる。しばし、このお花畑を眺めて休憩とする。
ここまで来た甲斐があった
8合目出発 a.m. 10:15 ー 山頂到着p.m. 13:00
写真を撮りながらにしては歩きが若干早めだったか?
下りは撮り残した植物を見つけてゆっくりと下る・・
***** 月山のエゾアジサイとハクサンイチゲにであえてよかった *****
ご訪問ありがとうございました