今回は、昨年とは逆コースをとった
「小田越」-「御門口」-「千両函」-「竜ヶ馬場」-「早池峰山頂」-「千丈ヶ岩」-「ござ走り岩」-「御神坂」-「河原の坊」
この山は、標高1,300mくらいまで森林限界が低下している。本来は山頂まで亜高山帯が広がっているところだが、かなり低いところから高山帯が広がっている。また、山体を造る蛇紋岩などに、植物にとって有害なマグネシウムが多く含まれることから、それに耐える特有の植物が分布している。
森林限界付近までの花
「ギンリョウソウ」
「ゴヨウイチゴ」
「コメツツジ」
標高1,300m位。森林限界付近で針葉樹と広葉樹の混交林。中央に白い花が咲いているのがコメツツジ。花付きはあまり良くない。手前に見えるのはオオシラビソ(アオモリトドマツ)か?
「ミヤマヤマブキショウマ」 (バラ科)
「深山山吹升麻」。早池峰山固有種。山吹升麻に比べて全体に小型で、袋花は上を向く。
「ガクウラジロヨウラク」 (ツツジ科)
「オオサカモチ」 (セリ科)
「???」 「コカラマツ」 (キンポウゲ科)
森林限界を超える
御門口(1,400m)付近から山頂方向を
5合目 「千両函」付近 6合目「竜ヶ馬場」付近
(ここまでは登りの途中 以下は下りでの通過地点)
「御神坂」(標高1,500m位) 「ござ走り」(標高1,600m位)
山頂までの直登は大変きつい。降りるのも大変。いずれも森林限界を超えて、岩の隙間に亜高山帯の草原や岩礫地の植生が見られる。これからが花の一番期待できる所だが、お目当ての花を撮りながらの上り下りは辛かった。
「高山帯ハイマツ・草原・岩礫地」 の花
山頂直下 -御田植場の 「タカネアオヤギソウ」-
ハイマツの間に道状に伸びている 「イワウメ」
イワウメとウラシマツツジの花を期待していたのだが、どちらも??。(右:昨年7月のイワウメ)
御田植場の 「コバイケイソウ」-
昨年7月も咲いていたが、この時期が最盛期
「ウラジロナナカマド」 (バラ科)
「アオノツガザクラ」 (ツツジ科)
「カトウハコベ」(ナデシコ科) 「ホソバツメクサ」(ナデシコ科)
いずれも隔離分布種。カトウハコベは本州では、ここと至仏岳、谷川岳、ホソバツメクサはほんしゅうではここだけとされている。
「コイワカガミ」 (イワウメ科)
「ミヤマシオガマ」 (ゴマノハグサ科)
左は昨年も咲いていた「ヨツバシオガマ」、右は「ミヤマシオガマ」。葉と花の形が異なる。
「クロミイワゼキショウ」 (ユリ科)
「ナンブイヌナズナ」 (アブラナ科)
実と花 早池峰山が南限の種だが、本州ではここだけ。
「ハクサンチドリ」 (ラン科) ピンクの花は今年が初めて
「チングルマ」 (バラ科)
「ミヤマアズマギク」 (キク科)
「ミヤマハンショウヅル」 (キンポウゲ科)
タヌキモ科の食虫植物。この花が見られた(昨年は葉だけ)ことで、今回は大いに満足している。
でも、「ヒメコザクラ」 が見られなかったことが心残り
「ミヤマオダマキ」 (キンポウゲ科)「ヒナウスユキソウ」 「ミネウスユキソウ」
「ハヤチネウスユキソウ」
やはり、早池峰山のは この花が よく似合う
昨年8月の「早池峰山の花」は・・・・・こちらから
ご訪問ありがとうございました。
(次回はおまけをお届けします)