「千畳敷カール 剣ケ池」 から 宝剣岳方向を見上げる
ホテルで1時間半も晴れ間を待っていた。すこし雲の切れ間が出てきたので、我慢できずに剣ヶ池に降りてみると、標高2,700m付近から上は雲に覆われている。先日の台風くずれの大風で、ナナカマドの葉もおおかたは散ってしまい、赤い実だけが残っていた。でも、諦めずに散策開始。
----- このあと 絶景が!! -----
8:25
剣ヶ池周辺の遊歩道から 乗越浄土 に向けて登り始める
パノラマ撮影 (写真右側を八丁坂に向けて登っていく)
私のリュックには、フィルムカメラとデジタルカメラが撮影の友として入っている。レンズは広角と標準2本だけで、最近は望遠を持ち歩かない。デジカメのズーム機能で代用している。機材が重すぎて、だんだんと少なくしてきている。私のデジカメはパノラマ機能が充実しているので、ブログではこれが活躍している。
千畳敷カールを登る ~八丁坂手前で、登ってきた方向を振り返る~
ロープウエーで登ってきた駒ヶ根の平野は晴れているのがよくわかる。ここだけが、未だに雲の中だ。でも、雲の切れ間から青空が見え始めている。
8:30
視界は徐々に広がる 雲の上の蒼い空が!
8:45
登山道は写真中央の雲の中へと続く
8:50
写真右中央の宝剣岳は雲の中 右端は伊那前岳(2,883.4m)は青空
「千畳敷カール」
8:55
乗越浄土から左方向 - 宝剣岳~サギダルの頭 -
中央のピークが“宝剣岳” 左端の“サギダルの頭”付近には、ちょっと激しい上昇気流が見られる。
乗越浄土から右へ - 伊那前岳 - (1枚上の写真の右につながる)
木曽駒や宝剣へは一昨年登っているので、今回は伊那前岳経向かう
9:00
雲の流れが激しさを増すとともに、青空が広がり始める
気流の流れが収まってくると、千畳敷カールはくっきりとした景色となる
千畳敷カール全景
9:07
9:35
紅葉最盛期は過ぎてしまったが、この景色に大満足。雲にすっぽりと覆われていたカールが、真っ青な背景にクッキリと浮かび上がる様を2時間眺めて過ごすことができた。まさに絶景のまっただ中。(紅葉は10月の一週目頃がいいようだ)写真下の2枚 (今日と夏の千畳敷カール) を比べて見ていただきたい。
2011.8.9 撮影
9:54
乗越浄土から東の方向に南アルプスを望む (眼下は駒ヶ根市)
甲斐駒ケ岳 ~ 仙丈ケ岳 ~ 北岳 ~等々が並ぶ。 南アルプスの中央付近で富士山も顔を出している。
10:20 -- 乗越浄土付近からの眺め--
左に“宝剣岳” 中央に「宝剣山荘」
右方向は見えないが 、一昨年登っている 「中岳・木曽駒ヶ岳」へ
「中岳・木曽駒ヶ岳」 (左手前が中岳2,925m 右が駒ヶ岳2,956.8m)
右方向が伊那前岳 (上の写真の右につながる、これから登る方向)
乗越浄土(写真中央部分)を過ぎて、宝剣岳を振り返る
宝剣岳山頂付近は鎖場があって、危険箇所がある
10:35 -- 伊那前岳へ向かう --
「2,911m ピーク付近」
手前ピークが2,911m地点 四番目のピークが伊那前岳2,883.4m
2,911mピーク付近を過ぎて 東方向に南アルプスがある
10:50
「千畳敷カール」と「千畳敷ホテル」を見下ろす (右の尖った山が宝剣岳)
11:00
「伊那前岳山頂 (2,883.4m)」
伊那前岳山頂には三角点があるが、標識等はなかった。 「2,911mピーク」より低く、この先が下りになるので、ここが間違いなく山頂だろう。この頃になると雲がまたカールを覆い始め、寒~い風が強くなってきている。戻らなくては!
午前9時頃から11時頃までが 「快晴」 という別天地を堪能した。
ロープウエーの待ち時間も気になる。宝剣岳山頂は諦めて、風が強まらないうちに来た道を戻る。
高山の植物
夏にはコマウスユキソウやチシマギキョウ、コマクサ等が目を楽しませてくれる。そろそろ白いものが舞い始めるこの時期、それでもまわりを見ながら登った。花も、少しだけ見られた。
「ウラジロナナカマド」 (ここだけ緑の葉が残っていた)
「アオノツガザクラ」
実と花 (やはり よく探すと花も咲き残っている)
「コイワカガミの紅葉」 「枯れてきたトウヤクリンドウ」
「イワツメクサ」
寒さにやられて、多くの株が枯れ始めている
シナノオトギリ紅葉
真っ赤に燃える 「ウラシマツツジの葉」
「コケモモ」
真っ赤な実が目立つ (誰が食べるのだろう?)
「いわひばり」 は 何を探しているのかな?
12:20 千畳敷駅にもどる。20分ほどの待ち時間でロープウエーの乗ることができた。
紅葉最盛期は過ぎていたが、今年の山歩きの締めくくりとしては最高の日だったといえる。
下りのロープウエーの窓から このあたりの紅葉は真っ盛り
ご訪問ありがとうございました
次回は中庭の花を予定(?)しています