世界遺産を歩く(3) "北スペイン~ポルトガル” [旅]
☆☆☆☆☆☆ 6.世界遺産 ~コインブラ大学-アルタとソフィア~ ☆☆☆☆☆☆
世界遺産 ~コインブラ大学~
13世紀に設立された世界最古の大学のひとつ。大学が街の中心となり、かつてはこのキャンバスに“黒いマント”を着た学生が行き交っていたことだろう。アルタ地区とソフィア地区には大学の歴史を刻んできた様々な建物が残っており、これらの建物群が標記名で世界遺産に登録されている。
大学構内への通用門 “鉄の門 ~別名 無情の門~ "
1630年代に建てられた“鉄の門”は、当時の医学、法学などの各学部を象徴する彫像で飾られていた。今でも2万人以上の学生がこの門をくぐっている(黒マントの学生はいないだろう!)。通用門が “無情” という意味は、なんかわかりそうな気がする。
ジョアニナ図書館 (1枚目写真の左端)
ジョアン5世の命令で1717年から1728年に建てられた図書館。“ポルトガル最高級の文化財”“豪華さでは、世界でも1~2を争う”とも言われているという。“美女と野獣”のモデルとなった図書館と言う。中に入られなくてとても残念だ。
創設者デニス1世の像 (1枚目写真の右端)
ポルトガル王ディニス1世がリスボンにコインブラ大学を作ったのが1290年。その後1308年にコインブラに移転するが、その後何回か戻ったり移ったりを繰り返した。1537年最終的にコインブラに移設されて現在に至っている。
サン・ミゲル礼拝堂 (1枚目の写真の中央部)
この教会には、17世紀のアズレージョや祭壇・オルガンに見られる装飾がとても綺麗とあった、ここも入ることができなかった。
大理石でできた ~ラテン回廊~ (1枚目の写真の時計塔より右側)
時計塔(鐘楼)の右に続く建物にアズレージョで飾られた回廊がある。かつては、この回廊を歩く者はラテン語だけを話すことが義務づけられていたという。
☆☆☆☆☆☆ 7.世界遺産 ~トマールのキリスト教修道院~ ☆☆☆☆☆☆
世界遺産 ~トマールのキリスト教修道院の円堂~
12世紀テンプル騎士団によって建設された修道院。後にヨーロッパ全体で騎士団の解散命令が出た後、ポルトガルに存在したテンプル騎士団はキリスト教騎士団と改編し、続けてこの修道院を本部とした。
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キリスト教修道院
修道院とはいえ城塞に囲まれている。12世紀の後半には、ポルトガルにおけるテンプル騎士団の本部の役割を果たしたという。1417年からキリスト騎士団の団長を務めたエンリケ航海王子は、ポルトガルを大航海時代に飛躍させた立役者と言われている。
エンリケ航海王子が増築した ~墓の回廊~
墓の回廊は、騎士団に所属する騎士と修道僧のために建設された墓所。
エンリケ航海王子が増築した ~沐浴の回廊~ 回廊から見上げる~鐘楼~
沐浴の回廊では、かつて修道僧がここで沐浴をしたことから名前がつけられた。
回廊を飾る16世紀のタイル画 ~アズレージョ~
修道院 の ~円堂~
円堂は外側から見ると16角形の構造で鐘楼をあわせて持つ。円堂の内部は8角形の構造で回廊へとつながるアーチと結ばれている。内部の豪華な装飾は大航海時代のポルトガル帝国の力の大きさを物語っている。
修道院の円堂を回廊から見る
修道院の ~マヌエル様式の大窓~
マヌエル建築様式は貝,珊瑚,海草や錨,鎖など海や船、航海などに関する装飾が特徴と言われている。
☆☆☆☆☆☆ 世界遺産をちょっと忘れて ☆☆☆☆☆☆
宜しかったら・・・・・続けてご覧下さい
☆☆☆☆☆☆ 7.ナザレ ~シティオ地区 & プライヤ地区~ ☆☆☆☆☆☆
メモリアル礼拝堂
ナザレのシティオ地区の展望台の脇にある小さな礼拝堂。“聖母マリアの奇跡” が起こった場所と伝えられている。
礼拝堂の内部に見事な ~アズレージョ~
聖母マリア像の廻りは壁か天井までアズレージョで飾られている。
シティオ地区展望台から ~プライヤ地区を望む~
夕陽に染まる ~プライヤ地区市街地~
展望台の夕暮れ
☆☆☆☆☆☆ 8.~オビドス城郭都市~ ☆☆☆☆☆☆
オビドスの城郭都市が見えてきた(バスの車窓から)
13世紀の話 ~ポルトガルのディニス王とイサベル王妃は新婚旅行でこの地を訪れる。美しい景色を気に入った王妃に、このオビドスをプレゼントした~ という。この村は“王妃の村”と呼ばれている。
城壁に囲まれた都市 ~オビドス~
「谷間の真珠」とか「中世の箱庭」とも言われる、城壁に囲まれた古い街並みを残す美しい村。
小さな村のメーンストリートは白い建物の続く狭い石畳の小路。ずっと奥までお店が続いている。お店の一軒で、“ジンジャー”をいただいた(1ユーロ)。チョコレートのカップに20度くらい強い桜桃酒が入っていて美味しかった。もちろん“カップ”もいただいた。
メーンストリートの奥に位置する ~オビドス城~
村の周りにある城壁に上り、周囲を見渡しながら歩く。とても狭い道で、手すりもないので、落ちてけがをする人が大勢いると言う。三枚上の写真は城壁の道から撮ったもの。
オビドス城と村内の建物
写真の右端に白い壁と赤い屋根の建物が見える。城壁はその外側をぐるりと取り囲んでいる。
城壁の隙間から村を眺める
さくらんぼの果実酒であるジンジャ・デ・オビドスをいただいてから城壁に登ったので、落ちないよう気をつけて廻った。
☆☆☆☆☆☆ 9.~ロカ岬~ ☆☆☆☆☆☆
ユーラシア大陸最西端 ~ロカ岬~ に立つ
石碑 ~ここに地終わり海始まる~
位置~北緯38度47分 西経9度30分~。西には大西洋が広がっている。石碑には、ポルトガルの詩人の叙事詩「ウズ・ルジアダス」の一節「ここに地終わり海始まる(Onde a terra acaba e o mar começa)」が刻まれている。
次回へ・・・・・・・・続きます。
ご訪問ありがとうございました。
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素晴らしいですね。
壁面・回廊・天井+ステンド。
失われないようにしないと。
by 夏炉冬扇 (2019-02-24 19:22)
教会とか修道院とか、古の人々の宗教への力の入れ方、協会の権勢が感じられるような
建造物がたくさん残されていますね。
by Mitch (2019-02-25 17:37)
ご訪問&コメント有り難うございます。
夏炉冬扇さん:今回は装飾のタイル画がとても綺麗でした。
Mitchさん:大航海時代の繁栄したポルトガルを、少しだけ感じ取ってきました。
ご訪問ありがとうございます。
xml_xslさん
ゆるりさん
沈丁花さん
鉄腕原子さん
@ミックさん
kiyokiyoさん
ハマコウさん
soramoyouさん
ぶらり爺さん
侘び助さん
by michi (2019-02-27 22:48)
歴史を感ずる国です。
城壁に囲まれた都市を見るとやはり侵略からの守りだったのでしょうね。
by せつこ (2019-02-28 05:17)
建物が全部世界遺産と云われても信じます!
この長い歴史の中で生き残っているのだから強かったのでしょうよ・・地続きなら力が正義でしょうからネ・・
by OJJ (2019-02-28 08:48)
ポルトガルはあちこちにアズレージョが見られますね~見事でしたよね。
ロカ岬はよ~~~く覚えています^^ わたくしはやはり自然の方が頭に残っているかな。
by mimimomo (2019-03-05 07:20)