「室堂~五色ケ原」散策 (その3)」 [山を歩く]
「五色ケ原」 ~夜明け前~
「室堂~五色ケ原」の散策 最終編です。
「五色ケ原山荘」の部屋から御来光を仰ぐ (合成がうまくいかない!)
7月30日午前5:03 北アルプス後立山連峰針ノ木岳の左方向から陽が昇る。
今日も快晴。昨日見過ごしてきた花が待っている・・・!!
宜しかったら 続きをどうぞ!!
素晴しい眺めが広がる
五色ケ原山荘は標高2,480m。室堂ターミナルのあるところとほゞ同じ。昨日は一番標高の高い龍王分岐(2,840m)を越え、途中のアップダウンを経て無事にたどり着いた。山荘の後方には北アルプスの山々が連なる。
ひときわ目立つ「槍ヶ岳」
後方中央:槍ヶ岳 右端:薬師岳
***** ***** 2日目(山とお別れの日) ***** *****
~~ 昨日会えなかった花 撮り残した花を中心に ~~
「キバナノコマノツメ」(スミレ科)
スミレ科の中で、珍しく「・・・スミレ」という字がつかないスミレ。花が黄色のスミレの中で高山帯~亜高山帯に生えるものには、「キバナノコマノツメ」「タカネスミレ」「クモマスミレ」などがある。この3種はよく似ていて分類がはっきりいていないように思う。
「クモマスミレ」(スミレ科)
今回は2種のスミレを見ることができたが、「クモマスミレ」と考えているが、「タカネスミレ」かもしれないと疑っている。
「クモマスミレ」(もしかしたら、タカネスミレなのか? )
「コバイケイソウ」(ユリ科)
尾根に近いお花畑などにあったが、花がほとんど咲いていない。
この斜面も花が少ない。今年は花がお休みの年らしい。
「ミヤマトリカブト」(キンポウゲ科)
別名「ハクサントリカブト」。花はまだ咲き始めで、蕾がほとんど。獅子岳~五色ケ原にかけての道筋に多く見られた。
「ウサギギク」(キク科)
「ショウジョウバカマ」(ユリ科)
低地では春先に咲く植物だが、ここでは雪がとけたばかりのところにやっと蕾を持ちあげている。左はハクサンイチゲの若い株。
「ツマトリソウ」(サクラソウ科)
「トウヤクリンドウ(漢字名:当薬竜胆)」(リンドウ科)
本来は8月後半から咲く秋の花なのだろうが、あちこちで満開の状態だった。この花に会うことが今回の目的の一つであったので、大満足・・・!!
根を薬用にすることから、リンドウ科センブリの茎根を乾燥させたものである「当薬」を使ったのだろう。
「獅子岳付近のお花菜畑」
室堂平を出発した時から、「ハクサンイチゲ」のお花畑があちこちに広がっていた。
「ハクサンイチゲ」(キンポウゲ科)
「ミヤマキンポウゲ」(キンポウゲ科)
室堂平の「ミヤマキンバイ」(黄色い花 バラ科)のように大群落をつくる。しかし、ここではミヤマキンポウゲの大群落は出会っていない。花(本当はガク片)が大きいので、大群落になると見ごたえがあるだろう。
「ミツバオウレン」(キンポウゲ科)
漢字名:三つ葉の「黄連」
「ミツババイカオウレン(別名:コシジオウレン)」(キンポウゲ科)
今思うと、以前からこの花を「ミツバオウレン」と思っていた。しかし、よく見ると花の形や花径の色が違っていることに先月月山に登っているときに気がつき、g_gさんから「ミツババイカオウレン」ではないかとのご指摘をいただいた。ここの「オウレン」は2品種あることがわかった。
漢字名:三つ葉の「梅花黄連」
「ミヤマダイモンジソウ」(ユキノシタ科)
「ミヤマクロユリ」(ユリ科)
「クロユリ」は現在栽培品が販売されているが、本来は北海道以北の低地に生えるもの。全体に大きく、花つきもいい。
ミヤマクロユリは本州の月山、飯豊山地、中部地方の亜高山帯~高山帯の草地に生える。高さは10~20cm位しかない。
「ミヤマチドリ」(ラン科)
「ハクサンチドリ」(ラン科)
獅子岳~五色ケ原の草原によく見られた。
「テガタチドリ」(ラン科)
この写真は室堂平で撮影したもの
「ハクサンコザクラ」(ラン科)
この花も今回の目的の一つ 今が旬!!
五色ケ原の湿原(草原になりつつある湿原かな・・・?)にまだ咲き始めかな
「五色ケ原を振り返りながら室堂に向かう」
月29日~30日の二日間 立山室堂~五色ケ原を往復した。タテヤマチングルマには出会えなかったものの、トウヤクリンドウやハクサンイチゲ、ハクサンコザクラ、オオツガザクラ、タテヤマリンドウ、ミヤマリンドウなど、旬の高山植物に会うことができた。
ライチョウの歓迎を受け、天候にも恵まれ、山荘からのご来光・尾根道からの北アルプスの眺めなどもよく、最高の2日間を過ごすことができた。
「室堂~五色ケ原」終わります。
さて、この後はどうするか・・・・・?
(***** 思案中 *****)
***** おまけ ~ 中庭の柑橘 ~ ****
花と実(黄と青が同居)
キンカンは 今が 花の最盛期
檸檬は5~6cm やっと檸檬の実らしさが出てきた。
ご訪問ありがとうございました。
お早うございます。
五色ケ原の御来光は神々しいです !
五色ケ原の湿原の花々を堪能されましたね。クロユリは恋の花
(君の名は) ハクサンチドリは朝ドラで印象に残っています !!
by yakko (2014-08-23 08:40)
7月末ごろの五色ガ原ですね・・メモメモ) お天気に来年こそ~
by OJJ (2014-08-23 08:46)
お花が凄いですね。
最近、黒百合を見ていません。見たいわぁ。
匂いがするんだったんかな。
ハクサンイチゲはキタダケソウににているような気がします。
あまり、名前を知らないからです^^;
by ひろたん (2014-08-23 09:25)
黒百合、幾度も挑戦しましたが根腐れして諦めました。矢張り北国の花のようです。
by ゆきゆき (2014-08-23 11:42)
こんにちは。夏が終わりそうですね。涼しかった山の上を思い出しています。
ご訪問&コメントありがとうございます。
yakkoさん:”君の名は”は懐かしいですね。忘れていました。
OJJさん:来年ぜひ登ってみてください!! 素晴しいお花畑がOJJさんをまっています。
ひろたんさん:クロユリの匂い嗅ぎませんでした。どんな香りなのかな? 北岳お疲れさまでしたね。私には、ちょっと無理な山ですね。でも、キタダケソウには会いたいで~す。
ご訪問ありがとうございます。
makimakiさん
シラネアオイさん
tochiさん
斗夢さん
xml_xslさん
グリーンさん
侘び助さん
by michi (2014-08-23 11:44)
クロユリ魅力です。
by 夏炉冬扇 (2014-08-23 18:17)
2千メートル超にもスミレがあるんですね^^
スミレは種類が多く、区別がつきません^^;
by Mitch (2014-08-23 18:32)
おはようございます。さわやかな朝です。秋の様相が・・・・・!!
ゆきゆきさん:クロユリは栽培が難しいんでしょうか。花の色は何とも言えない色をしていますね。
夏炉冬扇さん:あちこちの山で見ていますが、今回見た花が一番キレですね。旬のミヤマクロユリでした。
Mitchさん:私もスミレの同定は無理なんです。写真に撮って後から名前を調べようと思っても、決め手となる部分を撮ってないことのほうが多いですね。
ご訪問ありがとうございます。
さらまわしさん
水郷楽人さん
よしころんさん
kaminews100さん
by michi (2014-08-24 06:11)
ほんとに気持ちの良くなるお天気でしたね。
ゆっくりとした行程で撮影旅行をしたいものです。
その前に、植物の名前を覚えるのが大変ですが^^;
by Baldhead1010 (2014-08-24 07:00)
白山コザクラ かわいいですね。
キンカン楽しみです。
by ふーみん (2014-08-24 12:51)
Baldhead1010さん:こんばんは。さわやかな空気の元で散策したいものですね。植物の名前は”きれ~いな花ーAー”としましょうか?
ふーみんさん:キンカンの実は春にきた孫が、直接自分で採って”おいし~い!”と言って食べていました。これもそうなるといいなあと思っています。孫が来るのも小さいうちだけですね。
さらまわしさん:ご訪問ありがとうございます。
by michi (2014-08-24 18:12)
こんばんは^^
五色が原方面と言うのは見つけましたが、五色が原山荘など分からなかったし、
場所がちょっと違ったようで・・・まぁ、次期も違うからお花も違うのでしょうが、
michiさんは本当に沢山お花を見つけられましたね。
by mimimomo (2014-08-24 22:05)
最近苦しいのが嫌でこちらで楽しませていただきます。
たくさんの高山植物に出会ってきましたね、私も楽しませていただきます。
デガタチドリは初めてみます。
室堂平なら私も見られそうですね。
by せつこ (2014-08-25 05:32)